飛騨高山美術館(高山市上岡本町1、TEL 0577-35-3535)で12月17日、「ジョルジュ・ルオー展」が始まった。同館の開館15周年記念特別企画。
ジョルジュ・ルオー(1871~1958)は20世紀のフランスを代表する画家。「孤高の画家」と呼ばれ、一貫して人生の困難と希望の間で生きる人間の姿を描き続けた。一方で、聖書をモチーフにした人物画や風景画も多く残し、「20世紀最大・最後の宗教画家」とも呼ばれる。
同展では、国内屈指のルオー・コレクションで知られるパナソニック電工・汐留ミュージアム(東京都港区)所蔵作品から、油彩画の代表作「道化師」や、モノクロ版画集「ミセレーレ」、彩色版画集「悪の華」、「流れる星のサーカス」などの作品91点を展示する。
同館学芸員の山田汐音さんは「ルオーの作品を東京以外でこれだけ目にする機会は非常に少ないので貴重。展覧会に訪れた人々がルオーの絵画を通じて、悲しみを乗り越えて希望を見いだす人間の内なる力を感じとってもらえれば」と話す。
12月25日までのクリスマスイベント期間中、同館併設のカフェ「ザ・マッキントッシュ・ティールーム」では、ルオーにちなんだ特別ランチメニューやデザートセットを提供。ディナー利用客は同展入場料が無料になる(ディナー要予約)。
開館時間は9時~17時。子入館料は、大人=800円 大高生=600円 中学生以下無料。来年2月5日まで。期間中無休。