岐阜経済大学(岐阜県大垣市)の学生らが、高山市荘川町の特産品である「そば」の魅力を紹介する「荘川そばめぐりマップ」を制作した。荘川町内のそば店、道の駅、荘川支所などで無料配布する。
A3中折りの両面カラー印刷で、配布枚数は1000部。見開き内では荘川町内にあるそば店5店舗を実食リポートに自らが撮った写真を交えて紹介し、「生わさびをおろすのって楽しい!」「店内からの眺めは最高だなぁ。写メしよっ!」など、学生目線で書いた紹介文が特徴。
マップを作成したのは、同学経済学部3年生の中村剛士さんと同2年生の山口信さんらのグループ4人。きっかけは2010年、中村さんが大学の「地域フィールドワーク」授業の一環で荘川町を訪れ、地域ならではの魅力と過疎化の現実を目の当たりにしたことから。
「荘川の魅力を知らない人に伝えたい。学生にできる事は何かと考えた」と中村さん。大学に帰ってから、中村さんは「荘川“おおえん”プロジェクト」を企画。学生のオリジナル企画・調査・研究に対し大学側が助成金を支援する「岐阜経済大学ユニークプラン制度」に採用されたことから、仲間と協力してマップ制作に取り組んだ。
中村さんと共に店を巡り、マップ作成に携わった山口さんは「各店主の方々のそばに懸ける思いやこだわりを伝えたいと思い、実際にそばを食べ、話を聴き、感じたことを書いた。マップ作成過程でつかんだ『人と人とがつながっていく』経験を次なる活動にも生かしていきたい。このマップは今後、荘川に置くだけではなく、インターネットなどを活用して多くの地域にも広めていきたい」と意欲を見せる。