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高山国府バイパス、開通へ-高山工業高生らが最新トンネル設備を見学

トンネル内での消火栓放水点検を体験する高山工業高生

トンネル内での消火栓放水点検を体験する高山工業高生

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 来月22日に全線開通する高山国府バイパスで8月29日、地元高校生を対象にしたトンネルの最新設備見学会が行われた。主催は「国土交通省中部地方整備局・高山国道事務所」と「高山国府トンネル電気・設備安全協議会」。

間もなく全線開通する高山国府バイパス

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 地域の次世代を担う若手技術者の育成を目的に開かれた見学会には、高山工業高校電子機械科と電気科の1・2年生合わせて68人が参加。会場となった「高山国府トンネル」は、全長6.3キロの同バイパス区間のうち3.3キロと半分以上の距離を占めている。

 生徒たちは現場関係者の案内で、機器管理施設やトンネルに並走する緊急用避難坑の内部、同事務所管内で初導入となるLED照明、無散水融雪システム、遠方監視制御装置などの最新トンネル設備を見て回ったほか、ジェットファンを起動して気流を体感したり、消火栓・スプリンクラー・警報表示板などの防災機器動作点検を体験したりした。

 同事業所によれば、バイパス開通後の効果は高山市~飛騨市間の所要時間が約9分短縮し、並行する現道の交通量が約7割減少して交通渋滞が緩和されるほか、24時間体制の救急医療施設へ30分以内に到達できる人口が開通前より1万人(10%)増加するという。

 来月14日は、「高山国府バイパス・中部縦貫自動車道高山IC完成プレイベント実行委員会」が市民対象の開通祝いイベントを開く。高山市下切町のトンネル入り口付近をメーン会場に、記念植樹、ジョギング大会、パネル展示、伝統芸能披露、飲食バザーなどを予定する。時間は10時~15時。

 22日の開通当日は国府町金桶のトンネル出口付近で、供用開始に先立ちテープカットやパレードなどの記念式典を行う。

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