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丹生川ダムと里山サイクリングにグッドデザイン賞-県営ダムでは全国初受賞

丹生川ダム(岐阜県提供、小川重雄さん撮影)

丹生川ダム(岐阜県提供、小川重雄さん撮影)

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 高山市丹生川町の丹生川ダムと飛騨市古川町の観光コンサル会社「美ら地球(ちゅらぼし)」の運営するガイドツアー・里山サイクリングが10月1日、グッドデザイン賞を受賞した。

里山サイクリング

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 1957(昭和32)年に旧・経済産業省が創設したグッドデザイン商品選定制度を発端とする同賞は、工業製品、建築物、社会的な取り組みなど有形無形問わず日本の優れたデザインに贈られるもの。主催は日本デザイン振興会(東京都港区)。今年は全国から3400件の応募があり、1212件が選ばれた。

 丹生川ダムは、治水や水道用水供給などを目的に岐阜県が昨年6月から稼働を始めた重力式コンクリートダム。建設にあたっては、周辺にある木地屋(きじや)渓谷の豊かな自然と調和する形状を有識者や地元住民などと協議した。ダム提下流面にある3枚の導流壁を下部に絞り込んだデザインは現在国内で唯一。上流面は穏やかな曲線と円柱を基調とし、湖水を柔らかに包み込む優しい雰囲気を意識したという。

 県の担当者によれば、ダムのグッドデザイン賞受賞は1994年の北海道「屈足(くったり)ダム」以来国内2例目。都道府県施工のダムとしては全国初の受賞となる。県や市では、受賞をきっかけに観光資源としての活用も視野に入れ今後は地元旅行業者と連携した見学ツアーなども検討しているという。

 里山サイクリングは、英語・日本語ガイドと一緒に飛騨の山村風景を巡るサイクリングツアーで、昨年12月のエコツーリズム大賞特別賞に続く受賞。観光スポットだけにこだわらず地元の普段の暮らしに注目することで日常が持つ魅力や価値観を再認識し、観光客と地元民双方に意味を持たせる取り組みが評価された。

 今回受賞した2賞は、10月30~11月4日に東京ミッドタウン(東京都港区)で開催予定の「グッドデザインエキシビジョン2013」にも展示される。

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