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飛騨の酒、国際品評会で最高賞受賞-「酔翁」「蓬莱」がそろい踏み

受賞銘柄を手に喜びを見せる平田篤さん(左)と渡辺久憲さん(右)

受賞銘柄を手に喜びを見せる平田篤さん(左)と渡辺久憲さん(右)

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 平田酒造場(高山市上二之町)と渡辺酒造店(飛騨市古川町)が日本時間の5月14日深夜、英ロンドンで開催された「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」のSAKE部門で最高賞に当たるトロフィー賞をそろって受賞した。

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 毎年1万2000を超える銘柄が出品されるIWCは、世界最大規模・最大権威と称されるワイン品評会。日本酒を審査するSAKE部門には今回、725銘柄がエントリーし37銘柄が金賞に選ばれた。トロフィー賞は、金賞の中から「純米酒」「スパークリング」など全7カテゴリーごとの首席に贈られる。

 平田酒造場は古酒の部=「熟成古酒 飛騨の華 酔翁(すいおう)」で3年前に続き2度目のトロフィー賞受賞。渡辺酒造店は普通酒のオーディナリーの部=「蓬莱(ほうらい) 上撰」で今回が初出品初受賞。

 平田酒造場専務の平田篤さんは「酔翁は19年前に仕込んだタンクにあるだけの、今はもう造っていない貴重な古酒。琥珀(こはく)色でやや甘口、和食だけでなく洋食や中華にもよく合う。小さな酒蔵なので、夫婦でビン詰めなどをしながらこつこつと品質を守ってきたことが評価されてうれしい」と笑顔を見せる。

 渡辺酒造店社長の渡辺久憲さんは「創業以来ずっと飲まれている普段着の大衆酒が評価されてうれしい。今回の受賞を弾みに、海外の人たちにもどんどん飛騨にお越しいただき、四季折々の料理と共に飛騨の地酒に親しんでもらえたら」と期待を寄せる。

 今年7月16日には、ロンドン市内のホテルで開かれるIWCアワードディナーの席上で、トロフィー賞の中から1銘柄を選出する「チャンピオンSAKE」の発表が予定されている。

 価格はそれぞれ、「酔翁」=720ミリリットル入り(4,050円)、300ミリリットル(2,050円)、180ミリリットル(1,100円)、「蓬莱」=1.8リットル入り(1,982円)、720ミリリットル(905円)、300ミリリットル(382円)。飛騨地域の酒販店ほか、各蔵元ホームページでも購入できる。

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