暮らす・働く 学ぶ・知る

飛騨・河合保育園で「バケツ田んぼ」苗植え-収穫まで一貫、年長児がもち米作り

自分で選んだもち苗をマイバケツに植える年長園児たち

自分で選んだもち苗をマイバケツに植える年長園児たち

  • 0

  •  

 河合保育園(飛騨市河合町)で5月26日、年長園児たち7人が「バケツ田んぼ」の苗植えを行った。

バケツ田植えの様子

[広告]

 同園で20年以上前から続く「バケツ田んぼ」は、マイバケツを持ち寄り自分たちの手で土作りから収穫まで一貫して米作りを行う年長組の恒例行事。

 園児たちは先週、山から運んだ土に水を混ぜ合わせきめ細かい泥にする「代(しろ)かき」作業を行った。この日は、園近くで稲苗を自家栽培している吉眞和喜さんの畑を訪ね、バケツに植えるもち米の苗を収穫。吉眞さんのアドバイスに真剣に耳を傾けながら各自20本ほど苗を選び、ワラで結束する昔ながらの苗の持ち方や田植えのやり方などを学んだ。

 「大事に育てます」と約束した園児たちは、早速園に帰って田植え作業を開始。年少と年中園児たちが見守る中、「泥がプニプニしてて気持ちいい」「チョコレートみたい」などと話しながら、吉眞さんに習った通り苗を4本ずつ手に取りバケツの3カ所に植えた。

 田植えを終え、園児たちは「自分の田んぼは自分で管理。草取りを一生懸命やります」とみんなに誓い、「楽しかった。早く大きくならないかな」と笑顔を見せた。園長の吉川恭子さんは「家に田んぼがある子は多いが、手間のかかる自家苗作りや手植えをするケースは今ではほとんどない。良い経験になったと思う。行事はこれからもずっと続けていきたい」と話す。

 秋にはバケツ一杯になるという稲苗は、鎌で刈り取る収穫も自分の手で行い、もちつき大会で白もちや昆布もちを作って新春行事の相撲大会などに園のみんなで食べるという。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース