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JR高山駅で全線開通80周年記念セレモニー、ラッピング特急初お目見え

高山駅のホームに到着する80周年記念ラッピングの臨時特急「ワイドビューひだ」

高山駅のホームに到着する80周年記念ラッピングの臨時特急「ワイドビューひだ」

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 JR高山本線で10月4日、高山本線全線開通80周年記念のラッピング装飾を施した臨時特急「ワイドビューひだ号」の運行が始まった。

記念セレモニーでにぎわうJR高山駅前

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 先頭車両の両側に岐阜城や長良川のウ飼い、下呂温泉、さるぼぼ、合掌造り集落、新穂高ロープウェーなどを彩り鮮やかに描いた臨時特急は、公募により名古屋市の会社員本間文菜さんのイラストを採用したもの。10月26日までの週末限定で名古屋-飛騨古川間を1日1往復する。

 この日は、JR岐阜駅で出発式の後、高山駅で同車両の到着に合わせた記念セレモニーが開かれた。高山市消防団音楽隊が「銀河鉄道999」のテーマで乗客を出迎えたほか、飛騨地域12酒蔵で組織する飛騨酒販組合が地酒を振る舞い、観光客らをもてなした。

 記念の鏡割りでは、観光客代表として臨時特急の乗客も飛び入り参加。静岡県から社員旅行で来たという美濃部貴衣さんが、国島芳明高山市長らと共に木づちを手に威勢よく板を割りお祝いムードを盛り上げた。「初めて高山に来て、初めての鏡割りを経験した。もうテンション上がって担ぎたいくらい(笑)。良い旅の思い出になりました」と笑顔を見せていた。

 臨時特急運行期間中、同車内では通常行っていない特産土産品のワゴン販売を行うほか、日替わりで飛騨12酒蔵の社長が同乗し、にごり酒や大吟醸など飲みきりサイズ(180ミリリットル、500円前後)の地酒を解説販売する。

 高山駅構内では80周年記念きっぷの販売も始まり、発券開始時間前から長蛇の列ができていた。同駅前では高山郵便局も臨時出張所を開設。高山線80周年記念オリジナルフレーム切手(82円切手10枚つづり=1,230円)を販売し、こちらも盛況だった。

 高山本線は1934(昭和9)年10月25日、小坂-下呂間の開通により岐阜-富山間で全線が開通した。JR東海が各沿線市町などと取り組む記念事業は来年3月31日まで続く。

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