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高山の小学5年生が恐竜化石発見-荘川町「発掘体験教室」で2年連続

発見した化石を手に笑顔を見せる沢中七星さん(左)、発掘当時の様子

発見した化石を手に笑顔を見せる沢中七星さん(左)、発掘当時の様子

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 高山市立荘川小学校5年生の沢中七星さんが10月26日、高山市荘川支所が開いた「化石発掘体験教室」で恐竜化石を発見した。

沢中さんが発見したイグアノドンの歯の化石

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 高山市が2010年から毎年開いている同教室内での、小学生の恐竜化石発見は昨年10月に次ぎ2回目。

 11月5日に発表された京都大学の鑑定結果により、化石は草食恐竜イグアノドンの歯と判明。大きさは高さ1.4センチ幅1.3センチ。これまで多くの貴重な化石が発掘されている一億三千万年前の地層「手取層群」(高山市荘川町)で見付かった。

 鑑定した京都大学大学院理学研究科助教の松岡廣繁さんによると、化石は咬合(こうごう)面と形状の特徴から見て草食恐竜イグアノドンの左上あごの歯という。「保存状態が非常に良く、手取層群研究においてすばらしく貴重な発見」と目を見張る。

 沢中さんは同教室に小学1年生の時から参加。兄の維吹君は、昨年イグアノドンの化石を発見した荘川中1年の牧ヶ野君の友人。初めは興味がなかったものの、兄と一緒に毎年同教室に通ううちに発掘の面白さを覚えたという。「好きな恐竜はクビナガリュウ」とほほ笑む。

 発見当日、「たまたま近くにあった石を選んで割った」という沢中さん。「何か不思議な石だなと思って講師の先生に見せた。後で恐竜だと分かってびっくりした。まさか自分が見付けられると思っていなかったのでうれしい。今度はお兄ちゃんにも恐竜の化石が見付かるといいな」と話す。

 11月9日には荘川支所で、京都大学が複製した発見化石のレプリカ模型が沢中さんに手渡された。「発掘はこれからも続けていきたい。次の目標はクビナガリュウ」と意欲を見せる。

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