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飛騨で「選挙割」、地元有志が初企画 「自撮り」写真でサービス提供

参加店を呼び掛ける「選挙割」事務局長の堅田さん

参加店を呼び掛ける「選挙割」事務局長の堅田さん

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 「飛騨高山まちづくりネットワーク」が4月6日から、春の統一地方選挙に合わせたまちおこしイベント「選挙割」の参加協力店を呼び掛けている。

「選挙割」の利用方法

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 高山市と飛騨市在住の有志で結成する同ネットワークが、4月12日に投票・即日開票される岐阜県議会議員選挙と、4月26日の高山市議会議員選挙に向け、若年層有権者の投票率アップと地元店の利用促進を目的に企画した同イベント。飛騨エリアでの実施は今回が初めて。

 イベント期間中、「投票所前で『自分撮り』した画像」か「投票所入場券を切り取ったはがきの残り」のどちらかを参加店で提示すると、メニューの割引や消費税サービスなど、各店で独自に設定する特典が受けられる仕組み。

 参加店は現在、高山市と飛騨市内で約10店がエントリーしており、カフェ、飲食店、雑貨店、絵本店、中古車販売店、美容室、ボルダリングジム、ゲストハウスなど業態はさまざま。

 同ネットワーク事務局長の堅田恒季さんは「本来、選挙の主役は投票する有権者。特に若者の間に根強くまん延している『選挙は立候補者と支援者のお祭り』という『ひとごと意識』を解消したい。若い有権者同士が、これからの自治体行政のビジョンについて気軽に話し合えるような場が無いことも不幸な現状を作り出している一因」と話す。

 県選管の抽出調査によると、前回2011年の岐阜県議会議員選挙の年齢別投票率は、飛騨市で最も高かったのが60~64歳の96.1%、最も低かったのが20~24歳の58.82%。高山市は無投票選挙のためデータ無し。

 市選管によると、前回の高山市議会議員選挙の全体投票率は73.64%。年齢別投票率のデータは無いが、これまでの選挙調査の示す傾向として、20代前半~30代後半の投票率は、トップの60代前半~70代後半に比べ半分ほどの数値で推移しており、若年層の低投票率が目立つ結果になっているという。

 堅田さんは「当企画をきっかけに、地域の抱える問題意識を恒常的に共有できる政治的に中立な拠点をたくさん作りたい。普段の生活の中で、前を通りがかってちょっと気になっているが、なかなか立ち寄るきっかけがないという店は誰にもきっとあるはず。この機会に、そういった店と地元民をつなぐ橋渡しもしたい。職場、家庭、SNSだけでない、新たな居場所が町中に増えるきっかけになれば」と期待を寄せる。

 「選挙割」開催期間は4月12日~5月31日。参加店のエントリー方法や提供サービス内容は、地域ポータルサイト「ひだっちブログ」特設ページで確認できる。

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