高山市商工観光部観光課が2月1日、テレビアニメ「氷菓」の舞台探訪公式マップを制作し同市内での配布を始めた。
アニメの舞台を巡る旅行客「聖地巡礼者」をメーンターゲットに企画した同マップは、同作品版権元の角川書店(東京都千代田区)が画像を提供し、地元有志で組織する高山「氷菓」応援委員会の協力を得て完成したもの。
「氷菓」の主要登場人物4人の姿に、ヒロインがこちらを見つめながら「わたし、飛騨高山が気になります!」とつぶやく表紙をめくると、見開きに、高山市を舞台モデルにした同アニメの放映シーンをふんだんに使った舞台案内地図をはじめ、作中の物語にリンクした地元情報、レンタサイクル店、授乳室、観光情報端末などの設置場所も掲載。裏面では広域版地図、アニメのあらすじ、関連施設やイベント、原作者・米澤穂信さんの略歴などを紹介している。
同市企画担当者は「きっかけは、地元有志がファンのために自主制作して市内で配布していた非公式マップが好評だったことから」と話す。
「ファンの評価が気になります、と言いたいところだが市庁舎内にも同作品ファンが多くいるため、ファン目線から細かいところまで気を配り、有益な情報をできる限り詰め込んだ。アニメをよく知っている方も知らない方も、双方に楽しく利用していただける観光マップに仕上がったのでは」と自信を見せる。
マップの仕様は全面フルカラーA3二つ折りサイズ。制作枚数は1万枚。現在、高山市役所庁舎内(花岡町)、飛騨高山観光案内所(JR高山駅前)、飛騨高山まちかど案内所(上三之町)、まるっとプラザ(本町2)の4カ所で無料配布している。マップは、飛騨一之宮観光協会サイトの「氷菓×生きびな祭」ページからもダウンロードできる。