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高山のゲストハウス「とまる」に待ち人来たる 「とまる」に泊まる「とまる」さん

「飛騨高山ゲストハウスとまる」に泊まった都丸翔平さん(写真提供=横関真吾さん)

「飛騨高山ゲストハウスとまる」に泊まった都丸翔平さん(写真提供=横関真吾さん)

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 「飛騨高山ゲストハウス とまる」(高山市花里町6、TEL 0577-62-9260)で7月14日、「とまる」さんが「泊まる」、ちょっとうれしい出来事があった。

都丸さんが泊まったニュースを伝える「ラウンジだより」

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 2011年8月にオープンし、間もなく7周年を迎える同施設。今年2月には同市内に2号店をオープンした。店主の横関真吾さんによると、これまで66カ国延べ1万人以上のゲストを受け入れてきたという。

 この日、同施設を訪れたのは群馬県渋川市出身で東京都在住の都丸(とまる)翔平さん。東京で日本人向け海外オプショナルツアーの企画運営などを手掛けているという。

 横関さんは「うちに来てくれるゲストさんから『屋号は氏名から名付けたのですか』と聞かれることがこれまで度々あった。世の中にとまるさんという人がいることを知り、面白いなと思った。店名を『とまる』にしたのはただ単に泊まれる場所だからというシンプルな考え。いつか『とまる』さんが泊まりに来てくれたらうれしいなと思っていた」と話す。

 都丸さんが泊まることになったきっかけは今年5月、2人の共通の知人がSNSに投稿した書き込みを横関さんが偶然見かけたことから。都丸さんは白川郷に住むこの知人を訪ねて飛騨を訪れていた。横関さんは都丸さんに「今度飛騨に来る際はぜひ高山に立ち寄ってほしい」とラブコールを送った。

 「予約していたとまるですけど」――同施設スタッフの貴舩明子さんは「笑顔がすてきな爽やか青年」と第一印象を振り返る。この日、朝からスタッフの間では「初めての『とまる』さんが『とまる』に泊まる」とざわついていたという。今月末で3カ月間のアルバイトを満了し東京に帰るというスタッフの西里野さんは「現在大学を休学して東南アジア留学への準備をしている。見識を広げようと飛騨に来ていた私にとって、都丸さんの話は興味深くいろいろためになった」と笑顔を見せる。

 都丸さんは「自分の名字と同じ宿があることを知った時は驚いたし、すぐに泊まりに行きたいと思った。都丸姓は私の故郷ではありふれた名字。遠く離れた見ず知らずの方に喜んでいただき、温かく迎え入れていただいてとてもうれしかった。日本の原風景を残した飛騨の、特に白川郷の景観は私にとって憧れ。将来的には東京と飛騨の2拠点で仕事をするのが夢」と意欲を見せる。

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