
飛騨南部に位置する下呂市金山町で8月6日、国内観測史上第2位となる気温41.0度を記録した。
気象庁によると、8月6日14時ごろ、下呂市金山の観測地点(北緯35度39.7分、東経137度09.6分、標高233メートル)でこれまでの最高気温39.7度(2007年8月16日)を1.3度上回る41.0度を観測。同日の全国最高気温をマークし、地点観測史上1位記録を更新したほか、東海地方でも観測史上最高値を更新した。
6日15時現在、気象庁の全国観測地ランキング速報(日最高気温)では岐阜県が上位トップ3を占め、10位以内に岐阜県内6地点がランクインしている。飛騨エリアからのランクインは下呂市金山町のみ。
同速報値では、1位が下呂市(金山)の41.0度、2位は多治見市(多治見)の40.4度、3位は美濃市(美濃)の39.9度となっており、金山は最高気温の全国歴代ランキングで高知県江川崎(41.0度=2013年8月12日)と2位タイ。全国歴代1位の埼玉県熊谷市(41.1度=2018年7月23日)に0.1度差まで肉薄した。
金山町観光協会スタッフの一人は「このところずっと暑かったが、今日の暑さは異常。朝からサウナ状態で、地元の商店街では暑すぎて皆家に閉じこもってしまい、誰も歩いていない異様な光景が日中続いていた。42度を超えて全国1位になれるのではとちょっと期待した(笑)」と話す。
地元の電気店「上村電機」(金山町金山)ではクーラーが店頭から姿を消し、よその町から「クーラー難民」が押し寄せているという。「『クーラーはありませんか』と、見たことのない顔のお客さんが毎日何組か来てくれる。今からの注文で取り付けは早くてお盆過ぎになる。とにかくこんなに忙しい夏は初めて。毎日大車輪でうれしい悲鳴」と笑顔を見せる。