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益田清風高校が道の駅と「鶏ちゃん」新商品完成-持ち帰り用冷凍パック

新商品を手に笑顔を見せる益田清風高校の生徒たちと開発メンバー

新商品を手に笑顔を見せる益田清風高校の生徒たちと開発メンバー

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 岐阜県立益田清風高校(下呂市萩原町)の生徒と「道の温泉駅かれん」(下呂市金山町)が1月16日、新商品「八丁味噌ダレ国産鶏(けい)ちゃん」を完成させた。

パッケージは生徒たちがデザイン

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 岐阜県の郷土料理「鶏ちゃん」の持ち帰り用冷凍パックとして開発した同商品は、昨年8月に兵庫県神戸市で開かれた「第5回全国高校生観光プランコンテスト『観光甲子園』」で、75校136プランの中から優秀賞を獲得した同校のモデルを実現化したもの。商品を通じ「若年層の郷土食離れ解消や観光客への鶏ちゃん知名度向上」を目指す。

 味付けのみそだれは、愛知県から取り寄せた国産の八丁みそをベースに、道の駅かれんの食堂で12年ほど前から提供している鶏ちゃんのたれを参考に新しく開発した。

 メーン素材の鶏肉も全て国産にこだわり、モモ、ムネ、皮のほか、通常は在庫調達が難しいため商品化しないというレバーやキンカン(腹卵)を使い、異なる食感や風味が一度に楽しめるという。

 監修は観光甲子園プラン制作でもタッグを組んだ「鶏ちゃんで笑え倶楽部」(下呂市金山町)。製造は地元の老舗鶏ちゃんメーカー「村山チキンセンター」(下呂市馬瀬)が全面協力した。同社の村山弘明社長は「大量生産ができないのと製造コスト高で利益は出ないが、地元高校生のためならと一肌脱いだ。その分、ほかにはまねできない究極のオリジナル商品に仕上がった」と自信を見せる。

 パッケージデザインは同校総合学科観光産業系列3年生の男女22人がそれぞれ考案し、田口祐太君と伊藤玲菜さんの合作が採用された。2人は「遠くから見ても商品が目立つよう文字を大きくあしらった。パッケージ背景の『鶏』の篆刻(てんこく)体文字は学校の書道の先生に書いてもらった(伊藤さん)」「一般の市販品に比べ少し高めの価格設定なので、高級感を意識した。自分たちの考えたデザインが忠実に再現されていたことに感動し、思わず記念写真を撮ってしまった(田口君)」と笑顔を見せる。

 この日、試食会を行った生徒たちは「白いご飯があったら止まらない」「レバーが嫌いなはずなのにおいしく食べられた」と感想を語り合っていた。

 価格は1袋225グラム入り=500円。当面は道の駅かれん売店でのみ販売するが、駅構内やデパ地下などで開く物産展の機会があれば、同校の販売実習用商品として出品したいという。

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