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下呂・小坂の滝にオーストラリアからのツアー客-地元高校生が通訳ガイド

自作の英訳案内資料を手にツアー客をガイドする生徒たち

自作の英訳案内資料を手にツアー客をガイドする生徒たち

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 下呂・小坂町のがんだて公園で4月18日、益田清風高校(下呂市萩原町)3年生の生徒10人が、オーストラリアから「滝めぐり」体験で同地を訪れたツアー客7人の通訳ガイドを行った。

滝めぐりツアーの様子

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 エコツーリズムコンサル会社のプロマークジャパン(東京都狛江市)の主催で2006年から年1回開催している「究極の日本体感ツアー」の一環として行われた同企画。全19日間の日程で、体験ベースのプログラムを中心に京都~東京間の各地域を巡る同ツアーは、日本各地の地域文化や自然と密着した人々の暮らしぶりが体感できることから、利用客から毎回好評を得ているという。

 この日は、白川郷や高山など4日間に及ぶ飛騨滞在日程の最終日として小坂町を訪れ、「滝めぐり」としては2回目、地元高校生が通訳ガイドを担当するのは今回が初の試みとなった。

 通訳ガイドを担当した同校総合学科言語文化系列の生徒たちは、放課後を利用してネーティブの英語指導助手と協力し、ツアーに向けての英訳案内資料の作成や英会話の練習を行ってきた。当日は、NPO法人「飛騨小坂200滝」スタッフの案内で登山道を歩きながら、「トコロテン岩」「からたに滝」「根尾(ねお)の滝」など、各スポットの特徴や見どころを40歳~70歳代のツアー客に英語で紹介した。

 ガイドを務めた同校3年の山本里菜さんは「一般外国人の方と直接話すのはこれが初めてだったので最初は緊張した。ちゃんと伝わっているか不安だったが、皆さんやさしくていい人たちばかりで一生懸命聞いてくれたのでうれしかった。楽しんでガイドする事ができた。やってよかった」と振り返った。

 「ガイドのほかにも、『学校ではどんな勉強をしているの?』などの質問もたくさん聞かれたが、あまりうまく答えられず、聞き取れない所などもあったのが悔しかった。今後はこの経験を生かして、役に立つ英語を意識して学んでいきたいと思う」と山本さん。

 「若い学生さんたちが、地元の素晴らしい地域資源を一生懸命伝える姿や、この日のためにたくさん準備してきた努力が伝わってきて感動した。説明もよくわかった」とツアー客の一人。滝めぐりについては、「(滝の)水量が多くてとても美しいので感動した。日本茶や桜餅のおもてなしもうれしかった。特に『クロモジの枝で作ったつまようじ』が良かった」と話した。

 ツアー一行はこの後、長野県馬籠宿(まごめしゅく)で温泉体験、大鹿村で地歌舞伎見学など、各地でそれぞれ地域資源や伝統文化を体験しながら、1週間かけて最終地・東京を目指す。

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