
飛騨市が8月5日、アニメ映画「君の名は。」とコラボした観光PRポスターを作成した。
8月26日に全国東宝系で公開予定の同作品は、「ほしのこえ」(2002年)、「雲のむこう、約束の場所」(2004年)、「秒速5センチメートル」(2007年)などの代表作で知られる新海誠監督が手掛ける長編アニメーション映画。「言の葉の庭」(2013年)以来3年ぶり7作目の新作となる。声の出演は、神木隆之介さん、上白石萌音さん、長澤まさみさんほか。
ストーリーは、山深い田舎町「糸守(いともり)町」に住む女子高生・三葉(みつは)がある日、東京に暮らす男子高校生・瀧(たき)と夢の中で「入れ替わる」。2人は繰り返し入れ替わる不思議な夢に戸惑いつつも、気持ちが次第に打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりが途切れてしまう。瀧は三葉に会いに行こうと決心する。
キャッチコピーは「まだ会ったことのない君を、探している」。主人公・瀧は、作中に登場する架空の町「糸守町」を探す旅の途中、飛騨の地を訪れる。JR高山線の特急列車「ワイドビューひだ号」や飛騨古川駅、飛騨市郊外に実在するバス停などの風景がワンシーンとして登場する。
飛騨市では今回、同作品を応援しようと観光PRも兼ねたコラボポスター200枚を製作。現在、愛知・岐阜・三重・石川・富山・福井の東海北陸6県にある東宝系上映館をはじめ、飛騨市内の公共施設に同ポスターを掲出している。
加えて、飛騨古川駅改札口近くには、作中に登場する「飛騨牛のキャラクター」の実物大パネルを設置。同作のファンが飛騨を訪れた際のささやかな記念にと撮影スポットを用意している。
同市観光課の砂田貴弘さんは「『君の名は。』を見る人に飛騨市を知っていただくきっかけにつながれば」と期待を寄せる。