
eスポーツ大会「ウイニングイレブンHIDACUP」が11月3日、カフェ「茶屋丸-maru-(ちゃやまる)」(飛騨市神岡町船津1)で初開催された。主催は、飛騨市在住の地元有志で組織する「岐阜eスポーツ協会準備委員会」。
対戦型コンピューターゲームの勝敗で順位を競う「eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)」。日本では来年10月、「第74回国民体育大会(いきいき茨城ゆめ国体2019)」文化プログラムの一環として「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI」の開催が決定している。
同会会長の関口祐太さんは「茨城で全国大会開催の知らせを受け、飛騨から県代表として活躍できるようなeスポーツ人材を発掘・応援しようと企画した。種目は違うが、今年飛騨からプロ球団にドラフト指名された根尾君や柿越君に次ぐスター選手を地元から輩出できれば」と意気込む。
会場にはこの日、高山市と飛騨市から約20人が参加。試合には7歳から48歳まで10人がエントリーした。試合は、プレイステーション4用ソフト「ウイニングイレブン2019」を使い、茨城大会のレギュレーションをベースにしたオリジナルルールで、1試合10分間のトーナメント形式で個人戦を行った。
くじ引きで相手が決まった第1試合では、大会競技委員長の上葛健介さんと飛騨市の最年少市議会議員で知られる仲谷丈吾さんが対戦。遠慮無用の注目カードにギャラリーの視線が集まった。同試合は開始早々1分、左サイドのパスから華麗にゴールを決めた上葛さんがそのまま勢いに乗り3対0で勝利した。
試合を終え、仲谷さんは「やはり上手な人にコテンパンにされたが(笑)、面白かった。好きなことを集中して極めるのはよいこと。ゲームも悪いばかりではない。サポーターとしてこれからもeスポーツ競技を応援したい」と話す。
大会は、高山市出身で地元金融機関職員の横谷智哉さんが優勝。横谷さんには「ウイニングイレブンHIDACUP」初代チャンピオンの証として優勝トロフィーが贈られた。
横谷さんは「ウイイレは昔からずっと好きでやり込んでいるソフト。eスポーツ大会出場は初めての経験だったが優勝できてうれしい。国籍や世代を超え、プレーヤーも観客も一緒に楽しんで盛り上がれるのがeスポーツの魅力。今後は県代表を目標にトレーニングに励みたい」と笑顔を見せる。