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高山・東小で紙飛行機教室 60年前の卒業生が「よく飛ぶコツ」伝授、秋空に歓声

完成した紙飛行機を前に荒木さん(左)と児童たち

完成した紙飛行機を前に荒木さん(左)と児童たち

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 高山市立東小学校(高山市松之木町)で11月9日、60年前の卒業生10人が初企画した紙飛行機教室が行われ、同校の5年生児童78人とつかの間の交流を楽しんだ。

自作の紙飛行機を空に飛ばす児童たち

 紙飛行機製作キットなどの開発・販売を手掛ける「あおぞら」(東京都日本橋)社長で日本紙飛行機協会事務局長の荒木敏彦さんが、生まれ故郷の母校で紙飛行機教室を開こうと小学校時代の同窓会も兼ねてOBと学校に提案。実現した。

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 児童たちはこの日、荒木さんから飛行機の歴史や仕組みを学んだ後、OBたちの手ほどきを受けながら一緒に、ゴム動力で飛ぶスチレンペーパー製の紙飛行機を製作。事前に準備していた下絵を見ながら思い思いのデザインで色付けを行い、世界に一つだけの紙飛行機を完成させた。

 グラウンドに出ると、荒木さんが児童らに飛行機を上手に飛ばすコツを伝授。見本を見せた。勢いよく空に飛び出した紙飛行機が軽やかに滑空を始めると、OBと子どもたちの歓声が秋空にこだました。

 うまく飛ばない子どもたちに、「紙飛行機の軌道をよく観察して覚えておくこと。うまくいかなかった時はなぜそうなったのかを考え、どうすればうまく飛ぶのかいろいろ工夫してみるのが大事」と声を掛ける荒木さん。OBたちも「主翼と尾翼の重心がずれていると墜落するぞ。いろいろ動かして試してみよう」「もっと腕を前に出し、45度の角度で力まないように発射」などと、よく飛ぶコツをレクチャー。にぎやかに遊びを楽しんだ。

 交流を終え、鎌宮蒼太君、都竹奏太朗君の2人は「羽の角度の調節が難しかったけど、うまく飛んだときは気分が良かった。また広いところで飛ばして遊びたい」と声をそろえる。

 荒木さんは「初めての取り組みだったがやってよかった。子どもたちの真剣な目が心に残った。今後また市内で先輩と後輩が紙飛行機で遊ぶ機会があればぜひ協力したい」と話す。

 OBで飛騨春慶・認定伝統工芸士の中屋憲雄さんは「ものづくりに熱中する子どもたちの姿を見て元気をもらった。短い時間だったが、同級生や前途ある後輩たちと一緒に自分も童心に返ることができて楽しかった。今日をきっかけに将来宇宙飛行士を目指す子どももいるかもしれない」と目を細める。