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高山・中山中が校区に子ども服回収ボックス設置へ 難民衣料支援の全国プロジェクト

殿垣隆市校長に子ども服回収ボックスを手渡す実行委員会メンバーの2人

殿垣隆市校長に子ども服回収ボックスを手渡す実行委員会メンバーの2人

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 高山市立中山中学校の生徒たちが7月17日、校区の小学校などを回り、着られなくなった子ども服を集めて難民に贈る全国プロジェクトへの協力を呼び掛けた。

全校児童の目立つ場所に設置した回収ボックス

 衣料品販売を手掛ける「ユニクロ」「ジーユー」が日本全国の小・中・高校に呼び掛け、共同で取り組む「届けよう、服のチカラ」プロジェクトの一環。世界の難民問題や環境問題、衣服を通じて身近にできる社会貢献活動があることを知ってもらおうと2013年から展開している。

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 同社によると、これまで5年間で延べ1057校、約12万人の児童生徒が参加し、他社製品を含む160万着以上の子ども服を回収したという。本年度は全国約390校が参加し、集まった子ども服は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じ、ソマリアやタンザニア、マラウイなどの難民キャンプ地に届けられる。

 7月12日はユニクロとジーユーの有志社員が同校を訪れ、服が持つ力や難民問題の現状をスライドなどで説明する出張授業を行った。同19日は高山市立本郷小学校でも同様の授業を行い、児童会が主体となり地域住民に支援協力を呼び掛けるという。

 中山中では10日、2年生有志約20人が出張授業に先立ち同プロジェクト実行委員会を立ち上げ。17日から委員会メンバーが放課後の時間を使って、小学校や幼稚園、保育園、地域住民が多く集まる総合体育館「飛騨高山ビックアリーナ」など校区内7カ所を手分けして回り、子ども服回収ボックスの設置依頼を行っている。

 この日、自身の母校という北小学校を訪れた野口芽瑠萌さんと堀之内由依さんの2人は、恩師たちの歓迎を受けながら力強く協力を呼び掛けた。

 野口さんは「普段何気なく服を選んでいたが、世界には貧しくて服を着られない子どもが多くいる現実を知って悲しくなった。私たちにできることは何か、実行委員になって毎日考えている」と話す。

 堀之内さんは「私たちが当たり前だと思っていた暮らしは当たり前でなかった。母校の後輩たちにも、恵まれた環境にいることに日々感謝しながら勉強や学校行事を頑張ってほしい。難民の子どもたちに喜んでもらえるような服がたくさん集まれば」と笑顔を見せる。

 ボックスに寄せられた衣料は週1回、実行委員会メンバーが部活帰りに回収するという。設置は10月31日まで。