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飛騨国府・大林さんの大ヒョウタン、収穫迫る-重さ95キロ超、胴回り記録更新

大林さんと重さ95キロの大ヒョウタン

大林さんと重さ95キロの大ヒョウタン

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 高山市国府町の果樹農家・大林繁さんのヒョウタン畑で現在、巨大なヒョウタンの収穫が間近に迫っている。

ヒョウタン畑の手入れに励む大林さん

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 種から芽出しをして今年5月下旬に苗を植えたという大ヒョウタンは、4カ月かけてぐんぐんと成長。毎日手間ひま掛けて育てた約90個が鈴なりになる中、胴回り2メートル1センチ、高さ1メートル1センチ、重さ95キロを超えるという大物が実った。

 「胴回りとしては過去最大。これまでの最高が約1メートル76センチだったので大幅な記録更新」と大林さん。ほかにも、胴回り1メートル83センチ、高さ1メートル21センチの大物も。「こっちは(大ヒョウ品種の)高さ新記録」と胸を張る。

 「今年は雨が多く日照不足に悩まされた。割れてしまうヒョウタンも続出する中、よくぞここまで生き残り育ってくれた。来年6月に岡山で開かれる全国品評会は40回記念の節目。みんなに驚いてもらえる良い物ができた」と目を細める。

 大林さんは国内大ヒョウタン栽培の第一人者。18年前、愛知県の知人からもらったという大ヒョウ品種「大瓢(おおひょう)エース」の種をきっかけにこの世界に入り、毎年こつこつと独自の品種改良を重ねてきた。今では大ヒョウタン栽培を手掛ける全国各地の愛好家の間で「大林系」と呼ばれる種が流通するなど、名の知れた存在となっている。

 秋篠宮殿下が名誉総裁を務める全国最大規模のヒョウタン愛好団体「NPO法人全日本愛瓢会」の品評会では、上位賞を総なめにして2年前に殿堂入り。大林さんのヒョウタン畑には毎年、全国各地から多くの愛好家が訪れ、今年の夏は400人を超える見学者でにぎわったという。

 今季はもうこれ以上成長しないという大ヒョウタンは、表皮が木のように固くなるのを待って10月中旬ごろ収穫する予定という。

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