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ポッキー&プリッツで「合掌造り家屋」再現 白川郷のカヤ刈りスピンオフ企画で

人気フォトスポット「三連合掌」を背景に「ポッキー合掌」を手にする講師の高野麗さん(左端)、白川郷ヒト大学学長の柴原孝治さん(右端)

人気フォトスポット「三連合掌」を背景に「ポッキー合掌」を手にする講師の高野麗さん(左端)、白川郷ヒト大学学長の柴原孝治さん(右端)

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 菓子メーカー「江崎グリコ」のスティック状菓子「ポッキー」と「プリッツ」を使い、「食べられる」合掌造り家屋の模型を作る「ポッキー合掌」作り講座が11月11日、世界遺産・白川郷の荻町集落内にある旧花植(はなうえ)家で行われた。主催は白川郷ヒト大学。

完成した「ポッキー合掌」

 前日行われたカヤ刈りイベントの参加者を対象にスピンオフ企画として初開催した同イベント。

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 当日は、大学生の男女10人に地元小学生2人とその保護者、合わせて13人が参加。江崎グリコが1999年に日本記念日協会から認定を受けた11月11日の「ポッキー&プリッツの日」にちなみ、ポッキーとプリッツを使った「食べられる」合掌造り模型「ポッキー合掌」を作成した。

 「ポッキー合掌」生みの親でこの日の講師を務めた高野麗さんは現在、京都女子大学家政学部生活造形学科に通う4回生。大学のゼミで白川郷の合掌家屋がどのように造られているのかなどを学ぶ機会があり、「実際に自分の目で確かめて白川郷に伝わる文化を深く知りたい」と昨年からカヤ刈イベントに参加している。

 「昨年の11月11日、泊まっていた白川郷の宿で友人と、ポッキータワーを作る目的で大量にポッキーを買い込んでいた。いざ取り組む際、せっかくなら合掌を作ってみようと盛り上がり、実際の合掌家屋を写真に撮って見比べながら10時間の格闘の末、『ポッキー合掌』が完成した。そこで図らずも日本の伝統構法の知恵や美しさ、家造りの苦労を知り、とてもいい勉強になった」と高野さん。

 「白川郷ヒト大学」学長の柴原孝治さんは「ポッキー合掌を初めて見た際、再現度の高さに驚くと同時に、『この手があったか』と面白く感じた。暇を持て余した女子大生の遊びだけで終わらせておくにはもったいないと思い試験的に今年、講座を企画してみた。通過型観光から滞在型観光に目を向ける起爆剤の一つとして、カヤ刈りイベントとセットで若い人を呼び込むきっかけになれば」と話す。

 参加者たちはこの日、3グループに分かれて白川郷の人気フォトスポット「かん町の三連合掌」にある合掌家屋をモデルにポッキー合掌を製作。高野さんの用意した図面に合わせて菓子の長さを調節したり強度を確かめたりしながら、3時間30分かけてポッキー合掌3棟を完成させた。1棟の製作に使ったポッキーとプリッツの量は、ポッキー約60本分、プリッツ約70本分。

 小学3年生の柴原颯佑君は「きれいに並べる作業は緊張したけど、みんなで力を合わせて作るのが楽しかった」と笑顔を見せる。

 完成後は、紅葉の山が映える三連合掌を背景に撮影会とおやつタイムを設け、参加者たちはポッキー合掌を手に思い思いのポーズや構図を決めてにぎやかに記念撮影を楽しんだ後、ポッキー合掌を崩して完食。講座が終了した。

 小学1年生の柴原千嘉君は「せっかく苦労してつけた屋根を壊すときはちょっと悲しかったけど、甘くてしょっぱくておいしかった」と口の周りをチョコだらけにしてほほ笑んでいた。