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高山で猫の譲渡会-アニマルレスキュー飛騨、40匹の里親募集

スタッフの中屋さん親子と譲渡会に参加予定の子猫

スタッフの中屋さん親子と譲渡会に参加予定の子猫

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 高山市役所で10月13日、猫の譲渡会が開かれる。主催は、高山の市民団体「アニマルレスキュー飛騨」(松之木町)。

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 同団体が開く譲渡会は今回で2回目。当日対象となる動物は、生後1カ月の子猫から推定3歳の成猫まで約40匹。全て動物病院による検診で健康が確認され、ダニ・回虫駆除も対策済み。成猫は不妊手術を終えている。譲渡は無料だが先着順ではなく、団体スタッフが里親希望者と飼育方法などについて面談の上、引き渡しを決定する。同日午後からは里親先の猫が適正な環境の下で幸せに暮らしていけるかどうかを確認する「里親宅訪問」を行う。

 スタッフの中屋裕子さんは「条件によっては里親のお願いを取り消させていただくこともある。保護してからこれまで一緒に暮らしてきた者として、猫たちにしてあげられる精いっぱいの愛情であり最後の責任」と話す。

 「会場に集まる猫は、生後間もなく行き場を失いさまよっていたり、一人暮らしのお年寄りの下で大切に飼われてきたりと境遇はさまざま。新しい家族の一員として温かく受け入れてくれる人にかけがえのない命を守ってほしい」と来場を呼び掛ける。

 飛騨地区の犬・猫殺処分ゼロを目指す地域住民らが集まり今年4月に発足した同団体。これまでは各個人が自費で野良猫の不妊手術や動物の保護・里親探しなどを賄ってきたという。現在の会員数は約30人。活動への理解や支援金が求められる中、里親が見つかるまで犬や猫を自宅で一時的に保護する「預かりスタッフ」は10人に満たない。

 預かりスタッフの一人、蒲人嗣さんは「飼い主のない犬・猫を保護する組織は飛騨地域で今のところ保健所を除き当団体しかないが、譲渡会をきっかけに、高山市以外の飛騨地域にも同じ志を持つ輪が広がれば。各自治体や他業種団体とも連携し犬・猫に関するさまざまな課題を解決に導きたい」と期待を寄せる。

 譲渡会は10時~12時。今後も動物が集まり次第随時開く予定。問い合わせは同事務局(TEL 080-5125-6837)まで。

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