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高山で苗木植樹「バットの森づくり」-バット職人・久保田名人講演や野球教室も

「バットの森」会場で、バット職人・久保田名人による講演(写真=過去のイベントの様子)

「バットの森」会場で、バット職人・久保田名人による講演(写真=過去のイベントの様子)

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 高山市清見町の山林で6月3日、野球バットの材料となる苗木の植樹イベント「バットの森づくり」が開催される。主催はNPO法人ドングリの会(清見町)。

バットになる木の植樹体験の様子

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 スポーツ用品メーカー大手の「ミズノテクニクス」(岐阜県養老町)と高山の木工メーカー「オークビレッジ」(清見町)のサポートで、2004年から毎年行っている同イベントは今年で8回目。両社は、野球バットの製造過程で不適格となった木材を、再度、携帯ストラップなどの「小物」に加工し直すことで有効利用を図る「バット不適格材 有効利用事業」を現在推し進めている。

 植樹イベントは、同事業の売上金の一部から賄われる寄付金で運営され、これまでに1800本近くの「アオダモ」「カエデ」「ホオ」など、バット材となる木を植樹してきた。

 当日は、午前中にバット材となる「アオダモ」「イタヤカエデ」を植樹するほか、過去の森づくりで植樹した木の剪定(せんてい)、周辺の森の整備、バットの木を育てるポット作りなどの育林作業を行う。

 午後からは、米メジャーリーグのイチロー選手や松井秀喜選手はじめ、多くのプロ野球選手愛用のバット製造で知られる「プロバットマイスター」久保田五十一さんによる講演や、「ミズノ」スタッフや野球経験者らによる野球教室、カブトムシの幼虫を探すイベントなどを行う。

 広報担当の中嶋亜紀子さんは「一粒の種から苗を育て植樹し、一本のバットができるまでには少なくとも70年~80年かかる。良い木を育てるためには良い森が必要なので、いろいろな種類の木を植えなければならない。普段何気なくお店で手にするバットには、さまざまな自然の条件や人の手が不可欠ということを、若い世代にも伝えられるきっかけになれば。野球をする人もそうでない人も、ぜひ親子で体験してほしい」と参加を呼びかける。

 開催時間は10時~15寺。参加無料。会場での保険加入受け付けあり。飛び入り参加も可能(事前申し込み参加者優先)。軍手、タオル、雨具、弁当、飲み物は各自持参。同イベントの詳細や参加申し込みは「オークビレッジ」(TEL 0577-68-2244)まで。

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