「新穂高ロープウェイ」(高山市奥飛騨温泉郷新穂高、TEL 0578-89-2252)山頂駅前で現在、「雪の回廊」が見頃を迎えている。
「雪の回廊」は、標高2156メートルに位置するロープウエー山頂駅「西穂高口」駅舎隣接の「千石園地」敷地を周回するコース全長約500メートルの遊歩道。昨年12月中旬から除雪作業を始め、現在雪壁の高さは最高地で4メートルに達している。
「もともとは施設職員や登山者の単なる連絡通路だった」と話す、新穂高ビジターセンター「山楽館(さんがくかん)」館長の桃井敬一さんは「10年ほど前、東京から来た人がこの通路を見てテンションを上げたのがきっかけ」と当時を振り返る。
「そんなにいいですか?と聞いたら、『最高じゃないか』と。試しに観光用に整備し開放してみたところ、他のお客さまにも大変喜ばれた。それからというもの、長年重労働だった除雪作業もがぜんやる気が出て楽しくなってきた(笑)。8年前には『雪の回廊』と命名した」。
桃井さんは「今年は例年に比べて(雪壁の)成長スピードが早い。これまでの最高記録は4メートル50センチ。雪自身の重みで圧縮するのであまり伸びないかもしれないが、降雪シーズンを迎えるこれから、さらなる成長が楽しみ」と笑顔を見せる。
同ロープウエーではこのほか、自作した雪だるまを発泡スチロール製容器に入れて持ち帰ることができる「雪だるまケース」の販売を今季から始めた。県外客から好評を得ているという。価格は1個840円。
「雪の回廊」は雪の多い2月にピークを迎え、3月下旬ころまで体験できる。詳しくは「新穂高ロープウェイ」ホームページで確認できる。