神岡衛生社(飛騨市神岡町東雲)のヒーロー「環境戦隊エコレンジャー」が2月9日、「初金毘羅宵祭」会場で新しくなったコスチュームやメンバーなどを披露した。
2008年12月、「地球の環境を守るため、まずは身近な地域から」をコンセプトに結成した同戦隊の活動は今年で5年目。構成メンバーたちは普段、同社内で特命社員として勤務。未来の子どもたちに美しい地球を残すため、岐阜県飛騨地方最北端の地で日夜、周辺地域の快適生活と衛生環境の向上・防衛任務に励んでいる。
戦隊立ち上げから活動を強力にバックアップしている同社メンテナンス課の勘田佳克さんによれば、ここ近年、公共資源の無駄使い推奨や自然環境破壊を目論む悪の秘密結社「環境ハカイダー軍団」が同町に目を付け、人の多く集まるイベントなどに出没。地域住民に迷惑をかけ続けているという。
同軍団幹部は「かつては都会で活躍し、ある程度用事は済んだ。最近、生まれ故郷である飛騨神岡の美し過ぎる生活環境がふと目にとまり、我々にはまだやるべきことが残っていると感じた。なのにいつもエコレンジャーたちが我々の取り組みに水を差しに来る。邪魔でしょうがない」と肩を怒らせる。
軍団幹部が「年間活動スケジュール最大の要所」と高笑いする「飛騨神岡初金毘羅宵祭」。今年度の活動テーマは「電気の無駄使い」。この日、防災公園特設ステージ・イベント広場には、直視できないほどまぶしい電飾を身にまとい、祭りを楽しむ幹部と戦闘員の姿が。即日、戦隊を統括する同社社長から特命社員に緊急出動が発令されエコレンジャーに変身したメンバーたちが会場に駆け付けた。
ステージ上では、エコレンジャーが今年から新たに加わった女性隊員2人とリニューアルした新コスチュームを披露。会場に集まった子どもたちの声援に応えた。戦いは、例年通り短期決戦により決着をつける作戦で、出会い頭の軍団員に超必殺技「レインボーエコフラッシュ」を発動。しかし学習した軍団にこれをかわされ、結果、バズーカ型武器5連発を浴びせる超新必殺技「ビクトリーエコカウントダウン」を繰り出して事なきを得た。
「負けた日だけはおとなしくエコレンジャーの言いなりになると決めている」と肩を落とす軍団幹部。戦いの後は戦闘員も手伝い来場客に大量のお菓子を振る舞ったほか、エコレンジャーたちと近隣にある洞雲寺金毘羅堂を参拝し、家内安全と商売繁盛を祈願した。
この日、エコピンクを強力にバックアップしていた勘田さんは「軍団はいつ何時、どんな形で襲ってくるか分からない。今後も保育園や地元イベントの緊急出動に備えたい。飛騨神岡の快適環境と平和は俺たちが守り続ける」と力を込める。
「環境戦隊エコレンジャー」イベント出動に関する問い合わせは同社(TEL 0578-82-0337)まで。