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高山市郊外3ヘクタールの耕作放棄地にカフェ-長期計画で体験農場設営へ

店主の林善幸さんと由美子さん夫妻

店主の林善幸さんと由美子さん夫妻

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 高山市郊外の果樹園跡地に5月1日、「りんりんカフェ」(高山市久々野町大西、TEL 0577-77-9016)がオープンした。

カフェ店内の様子

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 3ヘクタール(9090坪)の広大な耕作放棄地の中央に位置する同店は、2011年に廃業した旧果樹園内の施設をリフォームしたもの。白を基調とした店内やハンドメードをイメージした装飾で、コアターゲットの20~30代女性が好む空間をアピールする。

 カフェの店舗面積は約30坪のうち15坪。席数は24席。メニューは、コーヒー(380円)、リンゴ&トマト(400円)、牛丼(600円)、ドライカレー(700円)、日替わりランチ(780円)など。野菜は地元産にこだわった季節の物を使う。

 併設の直売所では、地野菜、花、農産加工品などの地元特産物をはじめ、ハンドメードのクラフト小物コーナー、ソフトクリーム、和洋菓子のテークアウトコーナーを展開する。

 店主の林善幸さんは飛騨牛の繁殖を手掛ける地元畜産農家。「晴れた日には乗鞍岳が一望できる絶好のロケーションに一目ぼれした。かつては久々野町PRのモデル撮影地だったほど景色がいい場所」と話す。

 「長年、桃とリンゴの果樹園だったが、引き受けた時には残念ながら手の施しようがなかった。地質は土が非常に硬く石が多い。野菜畑にするには根気と時間が必要だが、地道に開拓して有効活用していきたい」と意欲を見せる。

 今年開墾した敷地には、3年後以降の運営を目指しブルーベリーとラベンダーの苗を植える予定。林さんは「今後、ブルーベリー、ラズベリー、カシスなど低樹高果樹の収穫や動物とのふれあいができる体験農場化を計画している。楽しみに待っていてほしい」と笑顔を見せる。

 営業時間は10時~17時。現在、野菜やハンドメード小物の出品者を受け付けている。問い合わせは同店まで。

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