高山市丹生川町坊方で11月3日、「飛騨にゅうかわ宿儺(すくな)まつり」が開催された。今年初の試みとして「宿儺鍋グランプリ」が行われ、地元食材を使った10種類の鍋がグランプリを競い合った。
「宿儺(すくな)」とは、飛騨丹生川地方に伝わる「両面宿儺(りょうめんすくな)」という伝説の巨人で、地元の寺には「円空」作の「両面宿儺像」が展示されている。
この日は約1万500人の客が訪れ、2枚つづりの食べ比べ整理券を求める人で長い行列ができた。券は約40分で無くなり3300食を用意した鍋料理もすべて売り切れた。
同グランプリにエントリーした鍋は「飛騨汐鰤(しおブリ)街道 潮鍋(ダシ・塩味)」、「すくな鍋(みそ味)」「宿儺かぼちゃの三ツ星鍋(かぼちゃ味)」「桃太郎の鬼たいじ(トマト味)」「イタリアン風トマト鍋(チーズ味)」「おふくろ鍋(みそ味)」「牛スジ白湯風煮込み鍋(白湯味)」「飛騨牛はばき煮込鍋(みそ味)」「だんご3兄弟(みそ味)」「飛騨高山・日中友好鍋(塩味)」の10種類。
鍋を食べ終わった客らは、お気に入りの鍋投票ボックスに「割り箸」を投票し、最後に重さが計量された。結果は丹生川調理師会の「すくな鍋」がグランプリに選ばれ、賞金5万円を手にした。準には「桃太郎の鬼たいじ」、3位は「イタリアン風トマト鍋」が、それぞれ選ばれた。その他の鍋には敢闘賞が贈られた。
同まつりは鍋グランプリのほかにも、農林産物直売バザーや特産品、地元飲食物を売るテントが立ち並び、大勢の人でにぎわった。