高山市のさんまち通りに10月6日、トヨタ自動車の高級セダン「クラウン」の特別仕様車「ピンククラウン」が展示され往来の注目を集めた。
「ピンククラウン(モモタロウ)」のCM撮影地となった高山市を広く一般に知ってもらおうと飛騨高山観光客誘致推進協議会が企画。ビートたけしさんと女優の松嶋奈々子さんが「まさかこんな所で」「燃費を試したかっただけ」などと会話するCMは、高山市内の古い町並みと荘川町で2本が撮影された。
観光PRのため用意された展示会場では同映像がモニターで流され、「この風景、高山だったんだ」と初めて知る旅行者も。往来では多くの人が「かわいい」「かっこいい」「乗る勇気はないけど走っている姿を早く見てみたい」など、さまざまな感想を漏らしながら笑顔でカメラを向けていた。
岐阜トヨタ自動車によると、9月1日から1カ月間限定で注文を受け付けていたピンククラウンは現在、全国で約650台を受注。岐阜県内からは12台の注文があり、うち飛騨地域は1台だった。
価格は、4輪駆動のガソリン車が1台570万円、後輪駆動のハイブリッド車が600万円。購入者の90%以上はハイブリッド車を選択し、法人と個人ではやや個人が多く(52%)、うち女性がこれまでの約5倍に当たる35%、男女合わせた年齢別では50歳代が約60%を占めるという。総生産台数は661台。12月から生産開始。