見る・遊ぶ 暮らす・働く

飛騨古川の古民家でジャズバイオリン・コンサート-「さくら」テーマ曲も

間近で見る本物の演奏に息をのむ観客ら

間近で見る本物の演奏に息をのむ観客ら

  • 0

  •  

 飛騨・古川の古民家(飛騨市古川町弐之町)で10月25日、「ひだ民家ライブ~牧山純子ジャズバイオリン・コンサート」が行われ、バイオリニストの牧山純子さんとギタリストの諏訪光風さんが演奏した。

[広告]

 第1部の「0歳からの町家バイオリン・コンサート」には50人以上の親子が訪れた。「大きな古時計」「ジブリ映画・主題歌メドレー」をはじめ、「G線上のアリア」「リベル・タンゴ」など、大人から子どもまで楽しめる内容。「さんぽ(となりのトトロ)」が演奏されると、手拍子をする子ども、一緒に歌い出す子ども、リズムに合わせて体を揺らす子どもなどもいて、盛り上がりを見せた。

 親子で訪れていた若い夫婦は「小さい子どもがいる家族は、声や音を気にしてしまいなかなかコンサートに行けないが、子ども対象なので安心して楽しめた。スペースもちょうどよく、同じ企画があればぜひ参加したい」と話す。

 「大人の部」という第2部は約80人が訪れた。紅葉の季節に合わせて選曲したという『My Favorite Things』をはじめさまざまなジャンルから全13曲が演奏され、最後は飛騨古川を舞台としたNHK朝の連続テレビ小説「さくら」(2002年放送)のテーマで締めくくった。

 会場まで車で1時間かけて訪れたという女性は「来てよかった。音楽コンサートが好きでいろいろな所へ行くが、演奏者のレベルの高さにとても驚いた。クラシックギターの諏訪さんの演奏にも感動した。古民家でこういったライブは初めてだが、雰囲気も新鮮ですごく楽しかった」と話した。

 牧山純子さんはライブの最後に、「古い木の家で古い木の楽器を演奏することがうれしかった。使えば使い込むほどまわりになじんでいくのは、町家もバイオリンも同じ。この町家は飛騨の地で100年以上時を刻み、このバイオリンはイタリアの地で200年、時を刻んできた。両者が巡り巡って今日出会い、飛騨の人と自分も今日出会えたという事に感動している。今日の出会いに感謝したい。また飛騨に来たい」と話した。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース