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「FAAVO飛騨高山」開設2周年 高山のコワーキングスペースで記念イベント

スライドを交え2年間の取り組みを振り返る「FAAVO飛騨高山」運営スタッフの古里圭史さん

スライドを交え2年間の取り組みを振り返る「FAAVO飛騨高山」運営スタッフの古里圭史さん

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 コワーキングスペース「co-ba HIDATAKAYAMA」(高山市本町3)で9月3日、飛騨信用組合(=ひだしん、高山市花岡町)が「FAAVO飛騨高山」開設2周年記念イベントを開いた。

FAAVO事業部長の齋藤隆太さん

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 「FAAVO(ファーボ)」は、「サーチフィールド」(東京都渋谷区)が全国展開する地域密着の購入型クラウドファンディング。地元法人と共同オーナー制度をとり、「飛騨高山」は2014年8月29日から「ひだしん」が運営している。

 会場にはこの日、ひだしんスタッフをはじめ、過去と現在のプロジェクト起案者や関係者など合わせて約70人が参加。サーチフィールドからFAAVO事業部長の齋藤隆太さんも駆け付けた。

 同イベントでは「ハッピー」をテーマに、ひだしん経営企画部長の古里圭史さんが2年間の取り組みを振り返ったほか、齋藤さんによるFAAVOの理念や全国の実例紹介、「あなたが思う『ひだ』とは」をテーマにプロジェクト起案者を交えたパネルディスカッション、慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科特任教授の小島敏明さんによる基調講演、現在募集しているプロジェクトの紹介などを行った。

 古里さんによると、FAAVO飛騨高山ではこれまで24件のプロジェクトに対し、延べ1229人から総額990万2,200円の支援があったという。「数字の多少は問題でなく、たくさんの方々の思いが詰まった価値のある実数。運営としては今後も、こうありたい飛騨のハッピーを作るために、地域の皆さまと共に取り組んでいきたい」と意気込む。

 齋藤さんは「フェイバリット+アクションがFAAVOの語源。全国どこへ行っても皆さんPR下手を自認しているが、地域性、県民性、閉鎖的社会などを理由に自分たちの行動を制限している思い込みのミスマッチを防ぎ、現地にアクションポイントを作って外部につなげるツールとしてFAAVOをご利用いただければ。オンラインで新しい地元のつながりを作る。移住定住雇用が最終目標」と話す。

 「目標金額達成のコツは3つ」とも。齋藤さんによると、チームを組み複数人体制で挑むこと、最低30%は自分の周りから支援金を集めるくらいの本気で臨むこと、途中の伸びが悪くてお金が集まらない時こそ発信を続け、最後まで絶対に諦めないことという。

 古里さんは「FAAVOは一人1回限りでなく何度でもチャレンジできるため、失敗を恐れずまずは立案。心配事があれば親身に対応するので運営側に何でも相談してほしい」と呼び掛ける。

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