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飛騨古川で恋愛祈願「三寺まいり」-着物での参拝者には御利益も

瀬戸川沿いの千本そうそくに願いを込める参拝者ら

瀬戸川沿いの千本そうそくに願いを込める参拝者ら

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 飛騨古川の市街中心地で1月15日、「三寺まいり」が行われる。同行事は約300年前以上前から続く同地独特の伝統行事。三つの浄土真宗寺院、円光寺・真宗寺・本光寺の三寺を巡拝し、開祖・親鸞の威徳をしのんで所願成就を願う。

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 「三寺まいり」は明治時代、信州へ蚕糸業(糸引き)の出稼ぎに出て正月に里帰りした若い娘たちが着飾って恋愛成就のお参りをし、多くの縁組みのきっかけとなった事からいつしか「縁結び」がかなう行事ともいわれるようになった。「嫁を見立ての三寺まいり まげを結わせて礼参り」と伝え歌われ、2002年にはNHK連続テレビ小説「さくら」のクライマックスシーンの舞台にもなった。

 同行事では、市街を流れる瀬戸川と白壁土蔵街に併設する「千本ろうそく」のほか、高さ2メートルの雪のろうそく「雪像ろうそく」が立ち並び、「祈願とうろう流し」やにぎやかな門前市も行われる

 当日、男女を問わず和装参拝者には特典も用意。着物を着て「飛騨の匠文化館」(壱之町)の本部案内所を訪れると、記念品として、子ども(小3くらいまで)にはお菓子、大人には「三寺の朱印状」「ろうそく」「とうろう流し券」を授与する。

 飛騨市観光協会事務局の中田ゆかりさんは「ぜひ着物で参加して冬の飛騨の伝統行事を楽しんでほしい」と話す。同事務局では現在、着物のレンタルも受け付けている(2,100円=着付け料・記念撮影&郵送料込み、事前予約必要)。詳しくはホームページで確認できる。

 「三寺まいり」は12時~21時。雨天決行。

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