高山の木工家具メーカー「柏木工」（高山市上岡本町、TEL 0577-32-3150）が3月6日、フェイスブックの公式ページで「2012 KASHIWA CHAIR DESIGN GRAND PRIX」を始めた。

同社の製品を支える人物にスポットを当てたコーナーも掲載

　同社が手掛けるデザインチェア38点をフェイスブックのアルバム機能を活用して公式ページ上に掲示し、参加者は「すてきだな」「欲しい」「かっこいい」と思った椅子に「いいね！」をクリックする仕組みだ。4月下旬に集計し、この中からグランプリを決める。

　企画立ち上げのきっかけについて、同社特販部長の関道輝さんは「昨年9月、当社のファンサイトとしてフェイスブックページを開設した。『いいね！』が400件を超えたら何かフェイスブックを活用したイベントを行おうと思っていた」と話す。

　同ページでは、家具の製造工程を紹介するほか、製品のテレビ番組・CM登場情報、同社製品に関わる「中の人」・社員紹介コーナーなど、ユニークな企業情報を掲載する。3月12日現在の「いいね！」数は518。同ページは、関さんを中心に「営業」「製造」「ショールーム」の各部門から集まった4人が運営している。

　「どちらかというと『お堅い企業PR』のホームページとは対照的に、フェイスブックページはあくまで『ファンサイト』という位置付け。趣味程度として始め、少し肩の力を抜いた企業紹介をやっていたが、最近はホームページを凌ぐ人気が出てきた（笑）。これまで話す機会の少なかった人との交流が生まれたり、社内のコミュニケーション作りにも一役買っている」と関さん。

　「飛騨は日本最大の『脚物（あしもの＝椅子や机）』の産地。使う人の心地良さと安心感を常に意識し、『飛騨の脚物は良い』と言われるような製品を日々追及している。同企画を通じて当社のデザインや商品を知っていただき、実物を見にショールームに来ていただくきっかけになれば」と関さん。

　4月20日まで投票を受け付け、5月中旬に「椅子ランキング」を発表する予定。「4月上旬、グランプリ参加者を対象にページ上でサプライズ発表がある」とも。