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和牛オリンピック3連覇目指す飛騨牛の最終選考会-出品牛26頭出そろう

最終選考会場の様子

最終選考会場の様子

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 飛騨家畜流通センター(高山市冬頭町)で8月28日、長崎県で10月に開催する「全国和牛能力共進会」に出品する岐阜県代表和牛(肉牛の部)の最終選考会が行われた。

最終選考審査を待つ飛騨牛(関連画像)

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 全国和牛能力共進会は5年に1度行われ、「和牛のオリンピック」とも称される全国規模の和牛品評会。10回目を迎える今回は10月25日~29日、長崎県佐世保市のハウステンボスと食肉地方卸売市場をメーン会場に、全国38道府県から491頭が集結する。

 優良系統の改良成果や保留能力などを競う「種牛の部」と、生後24カ月以内の肥育成果で肉質などの能力を競う「肉牛の部」の全9区分で審査を行う同共進会。岐阜県代表牛として出場する飛騨牛はこれまで、「肉牛の部」で過去2大会連続日本一を獲得している。3連覇への期待がかかる今年、飛騨の肉牛生産農家では「一つ心」をスローガンに、能力向上に向けた改良研究や調教・手入れなど地道な努力を重ねてきた。

 最終選考当日、会場には岐阜県内から「肉牛の部」に出品する候補牛33頭が集まり審査の結果、飛騨地域で飼育する8頭が選出された。選考委員代表は「他県であれば全て出品牛になれるほどのレベルの高さで選ぶのに苦労した」と講評を述べた。

 JAひだ畜産課の松井明彦課長は「これで種牛と肉牛の両部門で岐阜県代表出品牛26頭が全て出そろった。どの牛も仕上がり上々で手応えのある布陣。代表選手団も経験と実績が豊富な生産者の方々が多く頼もしい限り。3連覇のプレッシャーをはねのけ栄冠をつかんでほしい」と期待を寄せる。

 9月12日には、出品牛が初めての場所と大勢の人前でも落ち着けるようにと高山市役所駐車場で公開調教訓練を行う予定。時間は11時~12時。

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