見る・遊ぶ 暮らす・働く 学ぶ・知る

高山の温泉施設で湯船に園児のメッセージ木板-「100のありがとう風呂」

湯船に浮かぶメッセージに目を細める入浴客

湯船に浮かぶメッセージに目を細める入浴客

  • 0

  •  

 高山市一之宮町の温泉施設「臥龍の郷(がりゅうのさと)」で9月12日、敬老の日にちなんだ全国一斉イベント「100のありがとう風呂」が始まった。企画は「ニッポンおふろ元気プロジェクト」(埼玉県比企郡ときがわ町)。

園児たちのメッセージが書かれたスギの輪切り板

[広告]

 同イベントは、9月第3月曜の敬老の日にちなみ、全国140カ所の日帰り温泉施設などで一斉に行うもの。湯船には、高山市内の幼稚園・保育園の年長児がお年寄りへの感謝の気持ちを書いたスギの輪切り板99枚を浮かべた。訪れた入浴客らは、「おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとう」と絵やメッセージが書かれたスギ板一枚一枚を眺めながら目を細めていた。

 同施設総支配人の熊崎多恵子さんは「最後の一枚分は入浴者自身が直接、家族に『ありがとう』と伝えてほしい。当イベントがそのきっかけになれば」と話す。「湯船に浮かぶスギ板は、地元の山林から出る間伐材を使い、『飛騨製箸』(新宮町)の協力を得て製作したもの。今後も地域に根ざしたお風呂イベントを行っていければ」と意欲を見せる。

 イベントのきっかけは3年前、三重県尾鷲市の温泉施設『夢古道おわせ』が始めたことから。その後、温浴施設や業界関係者の集まりから話が進み、昨年3月には「おふろ業界から日本に元気を!」を合言葉に「ニッポンおふろ元気プロジェクト」を発足したという。

 同プロジェクトでは今イベントのほか、昨年11月には、お風呂屋さんで働く自称48歳以下の看板女子社員を集めたアイドルユニット「OFR48」を結成し、第1弾シングル「お客様はハダカです」を発表。現在も「第1回 おふろ甲子園大会」(11月26日、東京・渋谷で決勝)を開催するなど精力的に活動を行っている。

 熊崎さんは「飛騨で最近減り続けている銭湯とも今後何か一緒にイベントができれば。温浴施設で働く従業員と地域の方々が一緒に元気になれるような企画を考えたい」と話す。

 営業時間は6時~23時。入浴料は大人(中学生以上)=800円、小学生=400円、小学生未満=無料。「100のありがとう風呂」は今月17日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース