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高山で夏休み子ども作品の審査会-木工・科学研究・発明など多彩に

小中学生の夏休み木工作品を審査する審査員ら

小中学生の夏休み木工作品を審査する審査員ら

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 高山市民文化会館(昭和町)で9月13日、飛騨の小中学生が夏休みに制作した木工作品や科学研究などの審査会が一斉に行われた。同館では現在、審査を終えた作品群が展示されている。

科学研究作品を審査する理科教諭ら

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 当日、各会場で行われた夏休み作品審査会は以下の通り。

 「第37回 飛騨児童・生徒木工工作コンクール」(主催=高山あすなろ会)は高山市、飛騨市、下呂市、白川村の小中学校から木工作品295点がエントリー。審査員を務めた同会会長の渡辺正樹さんは「8月末から当会員で各学校を回り、えりすぐりの作品を集めた。今年の傾向としては大型作品が多く、特にグラウンドの整備道具(トンボ)を作っている子どもが多かったのが不思議だった」と話す。

 「審査ポイントは、自然の特性を生かした木材の使い方や仕上げの丁寧さなど。今回も力作ぞろいで選ぶのに苦心した。ナラ、ホオ、ケヤキなど広葉樹の木材を使用した作品が多いのが飛騨の木工コンクールの特徴で見どころの一つ」とも。

 「第51回 全飛発明くふう展・未来の科学の夢絵画展」(主催=岐阜県発明協会高山支部)は高山市、飛騨市、白川村から64点の発明・アイデア作品と、同地域の幼稚園~中学生が未来を思い描く絵画59点がエントリー。

 発明展には、小3が考えた「ソーラーパネルで回る鉛筆削り」、足踏み式の「手が不自由な人のための爪きり」(中2)、「自然エネルギー発電車」(小6)、「ソーラーファン付き物干し」(中3)、セミの抜け殻で作った「ロンドン五輪」(小5)などユニークで斬新なアイデア作品が並んだ。

 審査委員長の中澤澄夫さんは「大いに楽しませてもらい勉強になった。今の時代を反映して、昨年からエネルギー関連の子ども作品が増えている。これからの日本の将来に必要なのは、こういった発想や発明だと強く思う。このままのびのびとアイデアを育てて大人になってほしい。期待している」と話す。

 「第51回 高山市科学作品展」(主催=高山市教育委員会)では高山市小中学校から集めた163の研究を審査。「やさいのオリンピック~水にうくやさい、しずむやさいのひみつ」「ふえをふくとどうして音がなるの?」「私のやったいろいろな実験」「めざせ無限振り子」(以上、小学生)、「輝け 10円玉」「発酵を科学する~夏にねずしを作って~」「美しく紙吹雪を舞い散らせる方法」、スキー・アルペン競技で自分より体重の重い相手に勝つにはどうしたらいいかを研究した「THE アルペン」(以上、中学生)など。

 審査を担当した中学理科教諭は「どの研究も、夏休みをかけて楽しみながら本当に苦労を重ねて研究したんだという跡が見える力作ばかり。きっと大人になっても忘れない一生の宝物」と話した。

 「第8回 夏休み『わたしの道』作品展」(主催=高山市教育委員会)は、課題作品の枠を超えて夏休み期間何かに打ち込んだり取り組んだりしたことを発表するもの。「自分で縫った浴衣」「新聞紙で作ったドレス」「ピカピカのどろだんご」、5万3200本のつまようじを一本一本彩色して作った「モザイクアート」、「写経」など、いずれも劣らぬバラエティ豊かな力作192点が並ぶ。

 他審査で会場を訪れていた審査員は「飛騨ならではの作品展。匠(たくみ)の血脈を感じる」と目を細めていた。同展では特別枠として、「夏休み環境学習『真夏のエコUP大作戦』~地球温暖化から地球を守ろう」18点も展示する。

 「第16回 こどもまちづくりコンクール作品展」(主催=高山市)では、「飛騨高山たべものかるた」「たかやましのいろんなマンホール」「どうなるの??しげんごみ」など、高山市内の小中学生が考えるユニークなまちづくり企画が審査された。

 各作品展は今月16日まで。開催時間は9時~19時(16日のみ16時まで)。問い合わせは高山市民文化会館(TEL 0577-33-8333)。

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