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白川郷にレンタルワーキングスペース-村の情報集積拠点目指す

「オフィス谷口」外観

「オフィス谷口」外観

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 白川郷に10月9日、レンタルワーキングスペース「オフィス谷口」(大野郡白川村)がオープンした。

室内の様子

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 同施設は、建築会社「柳組」と観光コンサル会社「美ら地球」(以上、飛騨市古川町)が共同で進める「飛騨里山オフィスプロジェクト」事業の一環として設けたもの。オーナーは白川村在住の谷口尚さん。

 同事務局の竹川恒平さんは「里山オフィス事業に取り組む中で、志を同じくする谷口尚さんと出会い、『飛騨全体で都会からの交流人口を増やしていきたい』と意気投合した。当施設は他の里山オフィスとは異なり、新築で非滞在型だが、周辺の旅館やホテルも紹介でき、中長期間の白川郷滞在と組み合わせる事が可能。仲間や家族旅行でのちょっとしたワークスペースから白川郷撮影後の発表会、大学のゼミ研究、ワークショップなどに活用してもらえれば」と話す。

 室内面積は約8.5坪。想定利用人数は10人。簡易キッチン、トイレ、テーブル、椅子、ソファ、Wi-Fi環境、複合機(コピー、スキャン)を備える。

 利用料金は半日3,000円(午前の部=8時~12時、午後の部=13時~17時)。時間外や1日利用の相談にも応じる。宿泊利用不可。

 「当施設最大の魅力は、白川郷の知恵や知識など村の情報が集積するところ」と竹川さん。「今回、谷口さんからは、普段の観光では味わえない白川郷の深くていい話をたくさん聞いた。建築、民謡、食事と、どれ一つとっても都会にはないストーリー性があり、東京出身の私には新鮮な話ばかりだった」と話す。

 同施設オーナーの谷口さんは元教育委員会職員。白川郷の歴史や文化の資料作りに長年携わってきた。「これまで自分が『白川郷にあればいいな』と思っていた場所を作った。各分野で専門の人とつながりがあるので、歴史文化に限らずさまざまな情報や人を紹介できる。空間利用だけでなく、白川郷のデータベースとしても利用していただければ。当施設をきっかけに白川郷を深く知ってもらい、新たなファンを増やしたい」と意欲を見せる。

 「もし可能なら、お酒でも飲みながら白川郷の民謡や民話など、いろいろな話ができれば」とも。

 モニター募集期間は来年3月末まで。問い合わせは飛騨里山オフィス(飛騨市古川町 柳組内、TEL 0577-73-2800)まで。

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