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「飛騨里山オフィス」がメディア関係者向け無料レンタル企画-「生の情報発信」を

飛騨市古川町数河地区にある里山オフィス「源七」

飛騨市古川町数河地区にある里山オフィス「源七」

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 飛騨里山オフィスプロジェクト(飛騨市古川町)が10月16日、メディア関係者に向けた「里山オフィス」の無料レンタル企画を始めると発表した。運営は1907(明治40)年創業の建設会社「柳組」(同町、TEL 0577-73-2800)。

里山オフィス「源七」囲炉裏の間

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 里山オフィスは、住み手のいない飛騨の伝統古民家を滞在型オフィスとして貸し出すもので、過疎化に伴い近年増加の一途をたどる空き古民家の有効活用策として地元の注目を浴びている。

 同オフィスは現在、飛騨市の中心市街地と山村地域に合わせて2軒。昨年7月の運用開始から1年間で東京、名古屋を中心に約20件の利用があった。利用者の内訳はIT企業が最も多く、中には「普段と全く違う環境で新しいアイデアを浮かべたい」と数学者のグループが利用した例もあったという。

 プロジェクト事務局の竹川恒平さんは「これまで、都市部を中心に利用を呼び掛けてきたが、『面白い』『使ってみたい』という声は聞いてもなかなか実現には結びつかなかった。実際の利用者たちから話を聞くと、地の不利はむしろ最初からそれを望んで来ているので関係なく、飛騨で暮らすイメージのつかみにくさが最大の原因ではないかとの回答を得た」と話す。

 「それなら、仕事場所に影響されないデスクワークをなりわいとするメディア関係者に呼び掛け、生の情報発信でお互いのファンを増やしながら、クリエーティブな立場から今後の利用アイデアも一緒に考えたいと思った。どんな展開を見せるか全く分からないが、今はとにかくワクワクしている」と期待を寄せる。

 対象は、出版、映像、ウェブなどのメディア・コンテンツ制作者、ライターおよびその関係者。里山オフィス滞在中の経験を各自のメディアで情報発信することを条件に、オフィス利用料金を1週間(6泊7日)無料にする。

 期間は来年3月31日まで。詳しい内容や申し込み方法は「飛騨里山オフィス」ホームページで確認できる。今月21日から受け付け開始。

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