高山のギャラリー「遊朴館」(高山市上一之町)で現在、スギ間伐材を使ったスノーボードなどを展示する「ヤマカシ~モアネイチャープロジェクト」展が開催されている。
「飛騨高山文化芸術祭こだま~れ2013」の一環として、飛騨在住のウインタースポーツ愛好家らで組織する若手クリエーティブ集団「ヤマカシ」と木工家具メーカー「飛騨産業」(漆垣内町)が、今年春から共同開発しているオリジナル木製スノーボードの完成を記念して開く同展。
会場では、圧縮したスギ間伐材や家具の廃材などを使った一点物のスノーボード6台とスキー板2台をメーンに、ヤマカシメンバーによる雪山滑走の記録映像、写真パネルなどを展示。実演ブースでは、リアルタイムで進行する木製スノーボードのハンドメード工程を見ることができる。
ヤマカシメンバーの弓削一平さんは「板は全て飛騨の山仕様。特にパウダースノーを滑走する場面を想定し浮力が得られる形状を意識して製作した。それぞれメンバーの思いが反映されており、剛性やデザインも全て違う。もうすぐスキー場もオープンラッシュを迎えるので早く実戦で試したい」と笑顔を見せる。
期間中、木製レスキューホイッスルや子ども用スノーボードの製作体験ワークショップも随時開く(参加無料)。「山と人とをつなぐ木を使った遊びの提案を通じ、あらためて地元の山について考えるきっかけにしてもらえれば」と来場を呼び掛ける。来年2月には、高山市内のスキー場で完成したスノーボードやスキー板の試乗イベントも行う予定。
開館時間は10時~17時。入場無料。11月28日まで。