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飛騨市図書館で「ふるさと怪談」-「幽」編集長・東雅夫さん招きトークライブ

飛騨古川の恒例イベント「きつね火祭り」ゆかりのお面をかぶり来場を呼び掛ける図書館スタッフ

飛騨古川の恒例イベント「きつね火祭り」ゆかりのお面をかぶり来場を呼び掛ける図書館スタッフ

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 飛騨市図書館(飛騨市古川町)2階にじのひろばで11月8日、「『ふるさと怪談』トークライブin飛騨市」が開催される。

「ふるさと怪談」フライヤー

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 同館が毎年開く秋の読書イベント「飛騨市読書大会」の一環。当日は、総合文芸誌「ダ・ヴィンチ」(メディアファクトリー)増刊の怪談専門雑誌「幽」編集長で、日本の怪奇幻想文学アンソロジスト(編さん者)/文芸評論家の東雅夫さんを招き、二部構成で講演会と怪談会を展開する。

 東さんは、怪談文芸による東北の地域文化復興を目指す「みちのく怪談プロジェクト」を2010年に旗揚げ。これまで、同取り組みを継続するチャリティー・イベントとして全国各所で「ふるさと怪談 トークライブ」を開いてきた。飛騨地方での開催は今回が初めて。

 第一部は、東さんによる講演会「ふるさと怪談とは」、天生峠(あもうとうげ、飛騨市)の話を舞台にした泉鏡花の短編小説「高野聖」を中心に怪談文学と飛騨の関連性を探る「飛騨の怪談文学について」、DVD上映「知られざる被災地の光景」を予定する。

 同館長の西山進さんは「『震災怪談』という被災地で語られる怪談や不思議な話が、震災で亡くなった方の遺族や近親者などに、どのように受け取られているのかを知ることは、被災地のみならず、どこの土地にあっても大切なこと」と話す。

 「大規模自然災害にとどまらず、事件・事故など突発的で理不尽な死に臨んだ時に起こる不思議な出来事は、錯覚や迷信としてしりぞける対象ではなく、広く受け入れる必要があるのではないか」とも。

 第二部は、東さんをはじめ、高山市在住の幻想文学作家・夢乃鳥子さん、民話サークル「飛騨のかたりべ いろりばた」の大洞美季さん・諸屋小夜子さん、フリーマガジン「ひだびと。」編集長の釜谷保徳さん/同ライター・田中維之さん、飛騨市図書館館長の西山進さん/同図書司書・大西未織さんを交え、飛騨にまつわる妖怪民話や怪談、都市伝説などを語り合う「飛騨怪談会」を開く。

 西山さんは「泉鏡花・岡本綺堂の怪談文学や、いろいろな語り口で語られる飛騨の怪談を通じ、物質文明とは異なる精神世界の一端に触れていただければ。怪談の視点から新たに飛騨を見る知的興奮体験を持ち帰ってもらいたい」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は、第一部=13時開場、13時30分開演。第二部=14時45分~16時。定員は60人。参加無料。当日は会場に募金箱を設置し、寄付を受け付ける。

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