「フィッシングセンター水辺の館」(下呂市馬瀬西村)で10月17日、「馬瀬川魚食フェスタ2015 岐阜県焼き鮎味比べ交流会」が開催される。主催は南飛騨馬瀬川観光協会。
岐阜県を流れる河川の環境保護啓発と、川魚の食文化を後世に伝え残そうと開く同イベントは今年で2回目。アユに特化したイベントプログラムを2部構成で用意する。
当日は第1部で、岐阜県内5市1郡・11河川で捕れた天然アユ15種と、県内外から取り寄せた養殖アユを並べて塩焼きにし、各地域の川漁師らと一緒に語らいを交えながら食べ比べする。
ラインアップは、アユの味のおいしさを競う全国コンテスト「清流めぐり利き鮎会」でグランプリを受賞した「馬瀬のアユ」(下呂市・馬瀬川)、今年9月に同コンテストで準グランプリを初受賞した「久々野(くぐの)のアユ」(高山市・飛騨川)、同コンテストで過去3回グランプリに輝いている「和良(わら)アユ」(郡上市・和良川)、岐阜中央卸売市場提供の養殖アユなど計18種を予定する。
企画した「岐阜の川人文化研究会」代表の長尾伴文さんは「昨年は8種類のアユを食べ比べしたが、今年は倍以上にボリュームをアップした。岐阜にはまだまだおいしいアユの名産地がたくさんある。回を追うごとに数を増やしていけたら」と話す。
「漁解禁の6月に捕った骨まで柔らかく食べられる若アユから、脂が乗って香り高い旬の8月に捕ったアユ、今が旬の子持ちアユなど、手に入る物を全部そろえた。一般家庭ではなかなかお目にかかれない『シークレット・アユ』も現在調整中。色、香り、食感、風味、それぞれ比べて五感で楽しむアユ三昧(ざんまい)の一日を過ごしてほしい」と来場を呼び掛ける。
イベントは、第1部=焼きアユ味比べ、「鮮魚 魚ぎ」(岐阜市)店主の内藤彰俊さんを招き、「アユサーディン」「アユ天むす・おにぎらず」「アユふりかけ」の作り方を実演指導する「鮮魚屋さんの魚総菜ショー」。第2部=地元漁師らが馬瀬川の「火振り漁」の魅力を紹介する「馬瀬川のアユ捕りの話」、岐阜中央卸売市場青年部による「鮎セリ模擬実演」など。
「地元の方には、当イベントを通じ、ヘビー級の日本チャンプ・アユを数多く輩出している『アユ王国・岐阜』の奥深さを知ってもらい、身近な河川の大切さや素晴らしさに気づいてもらえたら」と長尾さん。
開催時間は、第1部=14時~15時、第2部=16時~17時。参加費は、第1部=3,000円(13時30分受付開始、定員30人ほど)、第2部無料。