高山の飛騨高山高校・山田校舎で2月22日、「サイネリア市」が開催された。「市」では生徒が種まきから手塩にかけ育てたサイネリアの花鉢800鉢を販売、一足早い春の訪れを買い求める客でにぎわった。
毎年恒例となっている「サイネリア市」は今年で10回目。この日準備した800鉢は、同校の園芸科学科・園芸技術コース2年生の生徒ら9人が中心となって、ガラス温室で昨年9月から丹精込めて育て上げたもの。赤や白、紫、ピンク、青など色とりどりのサイネリアを1鉢400円で販売した。
販売直前まで入念に花の手入れしていた女子生徒は、「優しく扱わないと花が折れたり葉が傷ついたりするので、栽培にも気を遣った。自分の育てた花が売れていくのはうれしい反面、毎日見ていたのでお別れするのが少し寂しい。大切に育てていただければ」と話す。
当日は、レジ打ちや包装も全て生徒らで行い、「どうやって育てると良いの?」などの質問にも、「2週間に1回程度水をあげて、できるだけ温かいところに置いてください。日光に当ててあげると喜びます」などと丁寧に答えていた。
毎年楽しみに訪れるという客は、「ここの花鉢は色の種類も多くて長持ちする。毎回目移りして困ってしまうが、気に入ったのが見つかって良かった。サイネリアは優しくてかわいいので大好き」とほほ笑む。
園芸技術コースでは現在、「ベゴニア」「サルビア」「マリーゴールド」などの花苗も栽培。これらは同校付属の「スクールマート ひのう」で販売する予定。営業時間は、月曜・水曜・金曜の15時~16時。