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飛騨に新ヒーロー誕生-「勝手に丹生川応援戦隊ヤマメンジャー」

ヤマメンジャー(左)が「すくなっつー」(右)を敵と勘違いし緊迫する会場内

ヤマメンジャー(左)が「すくなっつー」(右)を敵と勘違いし緊迫する会場内

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 高山市丹生川町の「飛騨にゅうかわ宿儺(すくな)まつり」会場内で11月3日、新ヒーロー「勝手に丹生川応援戦隊ヤマメンジャー」がデビューした。

勝手に丹生川応援戦隊 ヤマメンジャー

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 戦隊テーマは「山がだしかん様にになれば 水がだしかん様にになる 水がだしかん様にになれば 里がだしかん様にになる」(だしかん=ダメ)。

 丹生川町生まれのアラフォー男性らで組織する「山女魚会(やまめかい)」の高垣雄介さんは、ヤマメンジャーを誰よりもよく知る人物。「彼らは別名、乗鞍戦隊ヤマメンジャー。飛騨丹生川を盛り上げるべく誕生した地域密着型ヒーローだが、非公認のため現在は『勝手に丹生川応援戦隊』と名乗っている」と話す。

 3人の新ヒーローたちはこの日、ロック調のテーマ音楽に乗せてさっそうとステージに登場。約15分間にわたるステージショーでは、和太鼓の勇壮な合いの手を背に自己紹介や決めポーズなどを披露し来場者に存在をアピールした。

 「全国ブランド岐阜の自慢、おいしい飛騨牛日本一。不況に震災TPP、いろいろあるけど前向いて!」(ヤマメンジャーレッド)、「世界に誇る大自然、身近にありすぎ忘れてないか?」(同グリーン)、「何にもないのも大きな魅力。スカイツリーがなんぼのもんじゃい、こっちの夜は真っ暗よ!ホントの暗闇見たことあるか、おかげで見える満天の星。流星群もつかめそう!」(同イエロー)。

 イエローによれば、高山市丹生川支所の標高は東京スカイツリーと同じ634メートルだという。

 高垣さんによれば、レッドは代々続く農家の長男。高冷地野菜の栽培と畜産に日々情熱を燃やし、何があっても元気で常にポジティブ。尊敬する人は松岡修造さん。トレードマークは飛騨牛の角の生えた麦わら帽子、腰に付けたヒョウタンと「あじか(農作業用の手編みカゴ)」など。口ぐせは「やる気!元気!接ぎ木!」。

 グリーンは、ネーチャーガイド兼スキーガイド兼釣りインストラクター。自然をこよなく愛し、郷土の文化や歴史にも詳しい。視野が広く状況判断に優れた冷静沈着な男。尊敬する人は植村直己さん。トレードマークはスポーツヘルメットと登山装備、無線機、釣り竿、熊除けの鈴など。口ぐせは「迷ったら山に聞け!」。

 イエローは、丹生川大好きで地元のために力を尽くしたい思いはあるものの何から始めていいのか分からず現在に至るが、秘めた思いはメンバー随一。温厚な性格でお年寄りと子どもに優しい。丹生川産の食べ物が好きで常に何かが口の中に入っている。憧れの人は福山雅治さん。トレードマークは星空のマント。口ぐせは「ありゃりゃ!(じぇじぇじぇ風)」など。

 ステージショー後の会場では、同日デビューを飾ったゆるキャラ「すくなっつー」の「怒りっぽい方」を敵と勘違いし一触即発の一幕も。最終的には、周りの来場者たちから仲間だと教えられて和解し事なきを得た。

 一連の新ヒーロー登場の様子を見守っていた地元の女子中学生たちは「もっとグズグズのヒーローかと思っていたら意外に骨太で好感が持てた。○○君のお父さんに似ている気もするが気のせいかな(笑)。地元の名物をたくさん取り入れている点もポイントが高い。身体に気をつけて地域のPRのために頑張ってほしい」と話す。

 高垣さんは「子どものころは地域の大人がみんな元気で、しょっちゅうバカ騒ぎをしていて楽しそうだった。自分たちもようやくその世代に立った今、子どもや地域に笑顔を与えるお返しをしていきたい。手作りだが思いはゆるくない。神出鬼没の地域ヒーローとして活躍を温かく見守ってほしい」と力を込める。

 現在、ヤマメンジャーでは共に活動を応援してくれるヒロインとスポンサーを募集している。本業の時間外であれば各種イベントにも駆け付けるという。問い合わせは同会・高垣さん(TEL 090-5108-8125)まで。

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