飛騨高山まちの博物館(高山市上一之町、TEL 0577-32-1205)2階特別展示室で12月14日、平成25年度新蔵資料展「市民からのおくりもの」が始まった。主催は高山市教育委員会。
昨年から今年にかけ高山市民が同館に資料として寄贈した物品を、「暮らしの道具」「学びの道具」「歴史を語るもの」「ハレの日の道具」「美術・工芸」のテーマに分け展示する同展。
1923(大正12)年9月に起きた関東大震災関連の新聞、1969(昭和44)年に第10次南極観測越冬隊が採取したという「南極の石」、明治~昭和初期ごろの教科書や木版画すごろく、1927(昭和2)年7月の秩父宮新王飛騨高山訪問の際に行った「高山祭屋台一斉曳(ひ)きそろえ」の写真、昭和30~40年代の飛騨版画の年賀状アルバムなど約50点が並ぶ。
会場ではこのほか、補修・耐震補強工事で現在通行止めとなっている高山のランドマーク「中橋」にスポットを当てた「中橋の歴史」展も併催し、明治~昭和までの橋の変遷(へんせん)の様子を収めた写真、木製の棟札、1925(大正14)年の架け替えまで取り付けられていたという擬宝珠(ぎぼし)などを展示している。
同館スタッフは「もしかしたら中には今回限りの展示物もあるかもしれない。貴重な資料を通じ、飛騨の歴史文化や当時の暮らしの一端に触れてもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は9時~19時。入館無料。来年2月9日まで。