総合食品商社の山一商事(高山市問屋町、TEL 0577-33-0111)が4月20日、地元カンパニー(東京都渋谷区)と共同企画したカタログギフト「飛騨高山のギフト」を発売した。
生産者の愛着を交えて地域の産品を紹介する「地元のギフト」シリーズの新弾となる同商品。来年で合併10周年を迎える高山市の旧10市町村から、農産物や加工品を各1品ずつセレクトした。
商品ラインアップは、飛騨牛商品詰め合わせ(清見町)、米(上宝町)、トマト加工品(丹生川町)、タカネコーン(高根町)など合わせて10品。はがきサイズの説明カードには、商品と生産者の夫婦や親子2世代などの写真に、産品に対する思い入れを語った対話形式の文章を掲載している。
同日、日下部民藝館(高山市大新町1)では完成披露イベントが開かれた。中庭では出品10社の生産者によるカタログ掲載商品の試食会も行われ、業界関係者をはじめ、通りすがりの旅行者など100人ほどが訪れにぎわった。
出品者の一人は「まとまれるチャンネルが一つ増えたことは生産者として心強い。一過性のイベントでなく今後も継続し発展させていかなければ意味がない。例えば、酒、米、トマトなど商品単体で全国の生産者が横でつながれるのもカタログギフトの面白い所。今後の展開が楽しみ」と期待を寄せる
山一商事企画部長の中川雄介さんは「このギフトを通じ、郷土愛の連鎖を高山から日本全国1742市町村にまで広げていきたい。結婚式の引き出物にはもちろん、こんな使い方もあるという提案があれば教えてほしい。都市部に出て行った若者たちが飛騨に希望を持って帰って来たくなるような経済の仕組みを作りたい」と意欲を見せる。
価格は4,145円。2000部限定(初回分)。高山市アンテナショップ「まるっとプラザ」(高山市本町2)と、「地元のギフト」ホームページで販売する。