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高山「新井製麺所」跡に新店「さん平うどん」-ファンが出店、カレーうどんも

店主の小林功典さん(左)とうどん店復活を喜ぶ島ノ上さん夫妻

店主の小林功典さん(左)とうどん店復活を喜ぶ島ノ上さん夫妻

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 飛騨天満宮近くに10月1日、うどん店「さん平うどん」(高山市天満町2、TEL 0577-36-2305)がオープンした。

カレーうどん(まじりバージョン)

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 今年1月に多くの常連客に惜しまれつつ59年の歴史に幕を閉じた「新井製麺所」跡の居抜き物件で営業を始めた同店。店舗面積は約30坪。席数はテーブル席36席、カウンター席8席で、最大50人ほどが一度に利用できる。

 業態は前店のスタイルを踏襲。客は購入した食券を厨房カウンターに差し出し自家製うどんを受け取る仕組み。新設した受け取りカウンターは少し奥まって店内が広くなった。

 麺の種類は「うどん」「そば」「きしめん」「ひやむぎ(夏季限定)」。量は0.5玉から注文でき、「かけ」「釜あげ」のほか、違う麺が一度に味わえる「まじり」(要1玉以上注文)、冷しメニューの「ざる」「ころ」も取りそろえる。テークアウトにも対応する。

 価格は、上記メニュー「0.5玉」(200円)、「1玉」(320円)、「1.5玉」(360円)、「2玉」(390円)、「2.5玉」(420円)、「3玉」(450円)。トッピングは、「天ぷら」(60円)、「玉子」(50円)をはじめ、「カレー」(天かす・玉子付き=200円)も。

 店主の小林功典さんは高山市出身・在住の33歳。これまでは建設業に携わり、閉店した新井うどんに足繁く通うファンの一人だったという。店名の「さん平」は、功典さんの父親(同店オーナー)の小さい頃のあだ名から付けた。

 「閉店したときは本当にショックで…。何とか同じ場所でうどん店ができないかと、元製麺所に勤めていた麺作りのノウハウを持った人を探し出し協力を仰いだ」と功典さん。現在、「偶然前の店と同じ名字」という麺職人・新井英一さんと二人三脚で、前店の置き土産の製麺機を使って新店の麺作りに励んでいる。

 だし汁は、試行錯誤の連続の末、各地から取り寄せた数種類のしょうゆを組み合わせ、塩分を控えめにしてだしのうまみが引き立つオリジナルの味を開発したという。

 「多くの常連客を擁した新井うどんの場所で再びうどん店を開業することにプレッシャーもあるが、新たな歴史をここからまた作っていきたい。従業員もみんな一からのスタート。温かい目で末永く見守ってほしい」と来店を呼び掛ける。

 この日、夫婦で開店祝いに駆け付けた島ノ上正樹さんは、近所ですし店を営む板前で前店の常連客。「うどんはカツオだしのうまみがきいていておいしかった。値段も安いし、店内も以前の雰囲気がそのまま残っていてうれしかった。新井うどん閉店後は前を通りがかる度に寂しい思いをしていたが、これからまた地元のうどん店として活気付いていけるよう応援していきたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は6時30分~14時30分。火曜定休。

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