真宗大谷派高山別院（高山市鉄砲町）で5月11日、20～40代の独身男女を対象にしたお見合いパーティー「寺パ！」が開かれる。主催は高山の真宗若手僧侶らで組織する飛騨仏教青年会。

　同会会長の三島大遵（だいじゅん）さんによると、「仏縁を良縁に」と寺院が開くお見合いイベントは近年全国各地で広がりを見せているが、飛騨地域での開催は今回が初めて。

　三島さんは「寺院は死者の霊を弔い、残された者に安心を与えるだけでなく、生活の悩みはもちろん、一昔前までは縁談の世話もしていたと聞く。現代でも『異性にうまく自己アピールできない』『仕事に追われなかなか出会いの機会がない』と嘆く人は少なくない。そんな人たちを応援したいとの思いが高じたおせっかい企画（笑）」と話す。

　当日は100畳を超える別院本堂を第1会場に、参加者同士の初顔合わせや自己紹介などを行い、気分が盛り上がったところで高山市内の結婚式場に移動しビュッフェ形式の夕食を楽しんでもらう予定。「イベントの詳しい内容は当日のお楽しみ」と三島さん。

　「めでたくカップル成立となりゴールインする暁には、ぜひ仏前結婚式を全力サポートさせていただきたい。若年層の寺院離れが進む今、寺は別れの場としてだけでなく出会いの場でもあることを伝えられたら」と笑顔を見せる。

　参加費は、男性＝6,000円、女性＝5,000円。定員は居住地域を問わず各15人ほど。参加希望者は専用用紙に必要事項を記入の上、高山別院へ申し込む。締め切りは4月21日。問い合わせは同寺務所（TEL 0577-32-0688）まで。