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高山に中華そば店「麺屋しらかわ」-昔ながらの屋台の味にこだわり

主力メニューの「中華そば」(650円)

主力メニューの「中華そば」(650円)

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 高山の国分寺通り商店街に4月11日、中華そば専門店「麺屋しらかわ」(高山市相生町)がオープンした。

店内の様子

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 店舗面積は約15坪。席数はカウンター8席、テーブル席10席。店主の白川宗弘さんはかつてラーメン店を3年間経営していた経験を持つ。17年前にアパレル業に転身し高山市内で洋服店を15年間経営した後、2年前に再びラーメン修業の道に戻り今月、念願のオープンにこぎ着けた。

 同店が目指すのは、かつて高山市内にあったという「夜鳴きそば屋台」の味。「うちのラーメンは、屋台の呼び名に倣って、あえて『中華そば』と呼んでほしい」と白川さん。飛騨ではポピュラーな「細ちぢれ麺」に、鶏ガラ、豚骨、煮干し、花かつお、野菜などで仕上げた「こってり系」と「あっさり系」の2種類のしょうゆ味スープを合わせ、しっかり下味を付けながら6時間かけて柔らかく煮込んだチャーシューは、それぞれ違う味を楽しんでほしいと「炙(あぶ)り」と「ノーマル」の2種類をトッピングする。

 白川さんはメニュー開発にあたり、昔の屋台でよく中華そばを食べていたという人々の話を聞き集め、当時の特徴を再現したという。「屋台の中華そばは気を付けないとやけどするくらいスープが熱かった。恐らく寒い外でも冷めないようにと表面に張られていた油のせい。でもあれが良かった」という証言から、チャーシューの焼き油とネギ油を合わせた、ちょっとピリ辛の油を仕上げに加える。

 ラインアップは、こってり系の「中華そば 黒」とあっさり系の「中華そば 朧(おぼろ)」(以上、並650円)。同店は飲み屋が立ち並ぶ繁華街に近いことから、「飲んだ後の『シメの一杯』に食べたくなるような中華そばに仕上げた」という。

 白川さんは「洋服店から中華そば店に業種は変わっても、一番大切にしたい思いは変わらない。メニューへの自信とこだわりは当然の事として、『お客さんとのコミュニケーション』や『もてなしの心』をこれまで同様、店の売りにしていきたい」と話す。

 営業時間は11時~15時00分、18時~深夜2時(スープが無くなり次第終了)。火曜定休。

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