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「飛騨高山ウルトラマラソン」初開催-全国から1017人、里山を駆け抜ける

標高1000メートル以上の山岳地帯が続くコースを走る選手たち

標高1000メートル以上の山岳地帯が続くコースを走る選手たち

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 高山で6月10日、高山市内の古い町並みや山岳地帯など累積標高差2700メートルのコースを走る「第1回飛騨高山ウルトラマラソン」が行われた。当日は、全国から1017人が出場し、72キロ男女と100キロ男女の2種目をそれぞれ走った。

古い町並みを走り抜ける選手たち

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 今回が初開催となった同大会。2004年の15回開催で幕を閉じた「飛騨ウルトラマラソン」を原形とし、かつては飛騨地内100マイル(約160キロ)を3日間かけて走った前大会から生まれ変わり、高山市内の100キロコースか72キロコースを1日で走る大会となった。

 当日は、北海道から沖縄までの全国39都道府県から、100キロ男子=660人、同女子=89人、72キロ男子=192人、同女子=76人の計1017人が出場した。

 当日朝5時、高山市役所をスタートした選手らは、古い町並みを抜けて道の駅・朝日村から山岳コースに入り、今大会の最高標高地・海抜1345メートルの飛騨高山スキー場まで駆け上った後、滝町、丹生川町千光寺などを経由し、ゴールの国府町B&G体育館までを走った。

 大会では、大勢の地元住民らが沿道から声援を送って選手を励ましたほか、「サル」「カニ」「カッパ」「ダイコン」「悪代官」「アニメキャラ」などのコスプレや「スーツ姿」の出場選手が登場し、観客を沸かせた。主要エードステーションには、地元ボランティアスタッフが水分・塩分・バナナなどのほか、「よもぎうどん」「トマトシャーベット」など、ご当地グルメを選手に提供した。

 大会を終え、総合平均完走率は79.5%。種目別優勝者は、100キロ男子=宮城要さん(8時間58秒、輝走倶楽部・兵庫県)、100キロ女子=橋戸絵里さん(9時間10分50秒、岐阜県警RC・岐阜県)、72キロ男子=岡村豊明さん(5時間39分57秒、庄内RT・愛知県)、72キロ女子=前野智子さん(6時間47分35秒、コナミ香里園・大阪府)となった。

 第1回大会の100キロ男子覇者となった宮城さんは「1位になったのは残り8キロ地点。勝因は自分のペースを守れたこと。前半は小雨が降る天気だったが、逆に涼しくてありがたかった。一番きつかったのはお寺の坂道と階段。階段はちゅうちょなく歩いた(笑)」と競技を振り返った。

「フルマラソンの経験は何度かあるが、ウルトラマラソンへの挑戦は初めて。走行中上位は意識していたが、住民の方と話したりご当地グルメを味わったりと、楽しみながら気楽に走っていたので優勝できて自分でも驚き。コースの景色や地元の方にも癒やされたし、とてもいい大会だった。来年もぜひ参加したい」とも。

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