飛騨地域にある個人経営の木工房が11月3日~5日、作業場を開放して作品展示などを行う「飛騨の木工房めぐり」を開催する。主催は「飛騨の木工房の会」。
普段接する機会の少ない個人工房の作品や現場の生の声に触れられる同イベントは今年で3回目。飛騨エリア直径30キロ圏内に点在する木工房18社が作業場などを一般公開し、作品展示や工房見学会、ワークショップを行う。
開催エリアが広大なため、イベント期間中は「工房めぐりインフォメーション」を2カ所に開設。参加工房の代表作品展示やルート案内を行う。場所は「ギャラリー飛騨コレクション」(飛騨市古川町、TEL 0577-73-7515)と「さわ」(高山市朝日町、TEL 090-8471-1999)。
実行委員長の片岡清英さんは「当イベントでは、クラフトフェアという視点でなく、作品を生み出す生活全体をひっくるめた『ものづくりの背景』を見てもらいたい。飛騨の地で木工をなりわいとしながら暮らしていく豊かさや大変さ、作り手の思いを、地元の人と都会の人双方に知っていただくきっかけになれば」と話す。
「今回参加している木工房の中で、生粋の飛騨人が経営しているのは2カ所のみ。他は飛騨で木工がやりたくて、よそから越してきた人。北は北海道から南は長崎までと幅広い」とも。片岡さん自身も岐阜県可児市から来て飛騨の家具メーカーに務めた後、5年前に個人工房を立ち上げたという。
「これから飛騨に工房を持ちたいという人へのアドバイスや、いろいろな相談にも応えたい。飛騨の山々が紅葉で美しく色付くこの時期は、工房や作品をゆっくり見てもらうのに一番いい時期。気軽に遊びに来てほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~16時。入場無料。11月3日は「木工房 大噴火」(高山市下岡本町)でオープニングパーティーを開く(酒類・料理持ち込み歓迎、参加無料、16時~)。ワークショップ会場や詳細内容はホームページで確認できる。問い合わせは同会事務局(TEL 0577-35-0370)まで。