高山市宮川沿いの「宮川朝市」で11月25日、飛騨伝統野菜の収穫を祝う「収穫祭」が初めて開催された。主催は飛騨高山宮川朝市協同組合。
最低気温マイナス2.3℃と冷え込んだ3連休最後の日曜日、会場には朝早くから大勢の観光客や地元客が訪れにぎわいを見せた。
この日は、赤カブ、飛騨ネギ、白菜、ダイコン、山ゴボウ、そうめんカボチャ(金糸瓜)、今年から復刻販売する長ニンジンなど、いずれも高山市内で栽培し収穫されたばかりの飛騨の伝統野菜10種が並んだ。
会場では、伝統野菜7品とイノシシ肉が入った「七福神なべ」の振る舞いや、朝市出店農家による「伝統野菜の品評会」、出品した野菜をその場で販売するチャリティーオークションなどが行われた。
オークションでは、朝市の組合員が伝統野菜を手に特長をアピール。長さ約80センチの立派な長ニンジンや、ラグビーボール大のサツマイモなども登場し、見た目の珍しさや1個100円からという破格の安さもあり飛ぶように売れていった。売り上げ2万4,291円は福祉に役立ててもらおうと高山市に全額寄付された。
同組合員の木戸脇和成さんは「今後も飛騨独自の伝統野菜をたくさん復刻し、観光客に喜んでいただくと共に、『地元の台所』として多くの地元客にも足を運んでもらうきっかけづくりに励みたい」と意欲を見せる。
宮川朝市の開催時間は6時~正午。