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FC岐阜が卒業生を無料観戦招待-「お友達とサッカー観戦に行こう!!」

J生き残りを懸け奮闘が続くFC岐阜 © Kaz Photography/FC GIFU

J生き残りを懸け奮闘が続くFC岐阜 © Kaz Photography/FC GIFU

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 サッカーJ2のFC岐阜が3月24日、今春卒業する子どもや若者をホーム戦の観覧席に無料招待する「卒業おめでとう記念! お友達とサッカー観戦に行こう!!」を開催する。

岐阜県出身の益山司選手

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 初企画となる同イベントは、幼・保育園から小中高校、専門学校、大学、大学院まで今春学び舎を巣立った全ての卒業生が対象。当日、場外インフォメーションブースで本人が証明できる卒業証書や学生証など(コピー可)を提示すると、J2第5節、対「徳島ヴォルティス」戦のメーンスタンド自由席チケットを無料交付する。事前申し込みは不要。

 FC岐阜は2007年12月、東海3県で名古屋に次いで2つ目のJリーグクラブとして誕生。岐阜メモリアルセンター長良川競技場(以下、長良川競技場)をホームスタジアムに、昨年度はJ2参戦中の松本山雅F.C.、カターレ富山と組んで、ダービーマッチ「TOP OF 北アルプス」を新開催するなど地域密着のスポーツ活動を展開している。本年度のチームスローガンは「岐阜力-FOR THE NEXT-」。

 活躍が続く一方ではクラブ存続の危機も。FC岐阜はJリーグ加盟38クラブ中、3年連続で地域貢献活動実績1位としながら、広告料収入37位、入場料収入36位、チーム人件費37位(以上、2011年度発表データ)と、厳しい財政状況が続く。

 さらに、2012年から導入されたJリーグ参加資格の新制度により、本年度中に一定の基準をクリアしなければ、2014年度からのクラブライセンス不交付(事実上Jリーグへの不参加)という課題を抱える。崖っぷちの今季は、選手のみならず県全域がチーム一丸となる総力戦の必要性が叫ばれている。

 今年1月に岐阜市内で行われたFC岐阜新体制記者会見では、松永英機・統括副本部長兼チーム統括部長(09年まで監督)が「チームにもう一度、『長良川劇場』と言われたかつての盛り上がりを取り戻させたい」、行徳浩二監督は「Jの舞台に定着することを目標に、開幕戦から全力疾走で1年間戦っていきたい」と話した。

 安定した守備力を持った攻撃型チームを目指し体制を一新した今季は、ガイナーレ鳥取から美尾敦選手(神奈川県横浜市出身、MF、10番)が戦力に加わったほか、益山司選手(美濃加茂市出身、MF、19番)が完全移籍しスタメン出場、関商工高初のプロサッカー選手・清本拓己選手 (関市出身、MF、25番)も入団を果たすなど、地元出身選手2人の活躍にも期待がかかる。

 広報担当の水野友季子さんは「最後の春休みの思い出作りに、友達や親子で誘いあって来てほしい。希望や不安でいっぱいのこの季節、選手たちの勇気あるプレーや奮闘ぶりを見て新生活の励みにしてもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 当日は、12時40分からスタジアム内の大型ビジョンで、FC岐阜の行徳監督と選手たちからのお祝いメッセージを上映するほか、場外では飛騨牛やホテル特製カレーなどが楽しめるご当地グルメ屋台村も開く。

 試合は長良川競技場(岐阜市長良福光)で13時キックオフ。

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